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新春わかくさ能と東大寺ぶらぶら〜②

午前中に、会津八一の講演会で勉強してから。。。

会津八一の講座が終わり、同じ棟の中にある東大寺ミュージアムへと。ここは東大寺友の会の私は無料で楽しめる素晴らしい美と知の宝庫だ。

つくづく、このミュージアムで戒壇院の修復中、日本で2番目に古い四天王を、間近でみれた何年かを今となって振り返ると贅沢だったと思う。あんなに身近に国の宝をまじまじと見せてもらった事を忘れずにいたい。

巳年ということで、蛇にまつわる企画展もあって、お正月らしさを味わう。今年初めての東大寺なのだから。

1時に、友人と春日野国際ホールで待ち合わせだったので、お昼ご飯を食べることにする。

東大寺だけは庭の様にうろうろできる私だけど、東大寺の中で飲食をしたことが無い。あんなに広い東大寺には境内にお土産屋さんと併設しての食堂が何件もあり、実はここが美味しいというのを知りたいと思うのだけど、これが中々難しい。

みうらじゅんは、子供の頃からいつも猿沢池の茶屋で親子丼を食べるとのこと。そこはおじいさんに連れて行ってもらってたらしいけど、私は田舎の子なので自分で開拓しないといけないのだ。

猫段

とか言いつつ、大仏殿横の転げ落ちらた猫になると言われる石段を登って、日本一大きな鐘の奈良太郎を横目にずんずんと二月堂手前まで歩いていつも鹿ののんびりしている灯籠辺りの食堂に入ってみた。

なんでもない食堂で食べるのは、いつも卵とじうどんなんだけど、ここにもちゃんとあってそれを注文。普通の卵とじうどんを食べてからホールを目指す。

手向山八幡宮へと入る石段の下にある二つの校倉造りの経蔵。これは昔は私が無知で正倉院かと思ってた所なんだけどw、この蔵はみんな見落としがちだけど重要文化財なのでしっかりと見ることが大切だ。この二蔵の前を通って白蛇川と呼ばれる小川沿いに下っていく。

東大寺と春日大社の間の大きな空間は芝生の公園の様になっていて、この辺りは観光客もそうでもなくて鹿たちがのんびり戯れている。もうすぐ山焼きの春日山が五分刈りみたいになってるのをふりさけ見つつ、初めて入る奈良春日野国際フォーラム 甍 ~I・RA・KA~。大きくて平屋の瓦葺の建物のホールの中には、立派な能舞台があった!外から見たのではそんなしつらえがあるとは想像できないホールだ。

この日、お謡を習っている友人に、高砂のお能を招待してもらっていた。私が會津八一の日にたまたまお昼から新春わかくさ能があったのだ。

高砂といえば、何度か高砂神社に行ったことがある。

先代の相生の松の大き過ぎる切り株があって、その昔、どんなに立派な松だったのだろうとその当時の絵葉書を見たりして関心するばかりだった。

前半の休憩までは朝早く起きて奈良に行ったのもあり、気持ちよくうつらうつらしながら素謡やお仕舞いを見せていただいた。プライスレスな時間だ。休憩後、お能の高砂となり、高砂人形のような老夫婦が出てきておめでたい感じになる。その後、おじいさんは実は住吉さんの神さんだったってイケメンに出てきてかっこよす、なのだ。友人が、謠本を貸してくれたので、それを見ながら舞台を見ると内容がよくわかった気になる。

高砂や〜〜〜この浦舟に 帆を上げて〜〜〜

このめでたい時によく謡われる一節しか私は言えないんだけど、実はここよりも高砂には有名な四海波がという場面があり、通な人達ではこちらの方が使われるとのことを後に聞いてへえええええ!となった。めちゃくちゃ面白い。

新春わかくさ能が終わり、東大寺を横切り、てくてく歩いて氷室神社で雅楽を奉納して、氷みくじを。

氷室神社名物、氷につけておみくじの結果を見ます。

その後、奈良の誇る居酒屋の蔵に行ったら最後の2席!ラッキーに入れて、おでんと風の森の初しぼりをいただいた。

初しぼり!

新春の東大寺、佳き日でした。會津八一、村尾誠一先生、高砂を誘ってくれた友人ありがとう!

25.1.13~②

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