平成中村座、歌舞伎とトーハクとテニス〜東京3日目
朝は食べずに新橋から浅草へ。
この日より3年ぶり初日の平成中村座を見に行く。平成中村座は先代の勘九郎が始めたテント式の芝居小屋。これならばこのまま世界中どこへでも持っていけると言ってたなぁ。
大阪では2002年に扇町公園に設けられて、その頃、中村福助さんの友達のバーのオーナーにいい席を取ってもらい、観劇に行ってみると、夏祭浪花鑑のあまりの面白さとかっこよさにに呆然としたのを覚えている。普通の歌舞伎では絶対ないスタンディングオベーションが響き渡り、江戸時代の芝居小屋にいるような気持ちになったのだ。
その平成中村座が四年ぶりに浅草に帰ってきた!との今回の芝居、浅草は浅草寺の境内の中に仮設劇場として建っている。早目に出て浅草寺をゆっくりお参りする。
わくわくが最高潮になって、さてさて中村座へ。
演目は、「双蝶々曲輪日記の角力場」と「幡随院長兵衛」。
双蝶々は、相撲取のでかさを楽しむような話で横綱の四股名が濡髪!
幡随院長兵衛は、日本の侠客の元祖と言われてる人で、その組長が侍との揉め事がたくさんあり、旗本に呼び出されて殺されるとわかっていながら死にに会いに行く話で、長兵衛の男としての大きさと色気が大切。昔に中村吉右衛門で見た時にめちゃくちゃかっこよかったのだが、悪いけど獅堂ではまだまだやなーと。比べる相手が大きすぎるね。
どちらの芝居も昔の芝居小屋の作りだからの演出が素晴らしく、関西に来たら夜の部にやっている宮藤官九郎のを見に行きたいなと思ってます。来ないのかな〜、また来てくれないかな。。。
終演後に浅草で老舗天麩羅屋のかき揚げ丼を食べる。
雷門の前からタクシーで上野へ。東京国立博物館(トーハク)に行きたかったので飛び込む!法隆寺宝物館と飛鳥の巨石がたくさんある考古学館を見に行こうと。
東京国立博物館のデカさにまずびっくり!大きな敷地内にたくさんの建物がある。
法隆寺宝物館は、廃仏毀釈時代の法隆寺が宝物を宮内庁に買い上げてもらうことであの姿のまま生き延びた、その宝物が飾られている単独の施設で近代的な建築の中、整然と30センチほどの天平の如来が立ち並ぶ。この宝物館についての物語か書かれた本がないかなーと思ってたけど、見つけられず残念。
法隆寺を出て考古学館を探してると、めちゃくちゃ立派な表慶館と言う建物があり、そこが臨時休業と!
これが考古学館なんやと、大ショックで、日本の美を紹介する本館やアジア館を見ることにする。
アジア館ではクメールやガンダーラ、中国の石仏たちを眺めて、ペルシャ人から東南アジア人、そして中国人となって最終日本人の顔になってゆく釈迦の姿をさかのぼる。
5時過ぎに有明コロシアムへと電車を乗り継いでる中で東京国立博物館のサイトを見ていると、なんとあの立派な表慶館は考古学館でなく、その奥に平成館ってのがあってその中に考古学のフロアがあったことがわかってがーーーーんとなる。
松本清張の「火の路」を読んでて、考古学者が何度もこのトーハクの考古学館で飛鳥の石を見に行くんだけどそこでの描写が重々しい建物の中だったので勝手に勘違いしていたのだ。。。考古学の展示を「平成館」て名前の中に入れてると思わへんやんなー。あーショック。今度のフォトクラブの合宿のためにも見ておきたかったんやけどなあ。アホである!
↑火の路については後ほど詳しくnoteに書きたいと思います。
有明に戻り、ナイトチケットでテニスを見てたら、テニスライターを囲む会があるから晩御飯を食べようとお誘いあり最後そこに参加して新橋に戻る。
22.10.5~東京④