Yahoo!ニュース。再び、教育虐待について
Yahooニュースで、教育虐待についての記事に、先月に続いて再び、私のコメントが掲載されました。
あっという間にどんどん読者のコメントがついています。共感しやすい記事になっているからでしょうか。
虐待と言うと、本当に悲惨な殺人、暴力、という感じがするし、今回の記事も導入はそういうところからなのですが、でも、日本の「教育信仰」ともいえる価値観の問い直しが記事のベースにあるからでしょうか、多くの方が、この概念の意味することを理解して下さっているように思います。コメントもそういうコメントが多いように思います。
ひどい虐待は、親が子に全く理不尽に難癖をつけるものですが、教育やしつけを理由とする虐待は、それが理不尽ではなさそうな形をとるので厄介です。私が言うエデュケーショナル・マルトリートメントは、事件になるような教育虐待を含みますが、もう少し一般化できる、教育熱心との境目がわかりにくいような、真綿で首を締めるような虐待や、じわじわと継続する虐待も、子どもたちの発達を阻害し精神を破壊する、ということが、数々の体験を書いて下さっているコメントを読むと、さらによくわかるようになるかもしれません。
ここまでいろいろな記事で取り上げて下さったライターの方たちが、少しずつ丁寧に私の言葉を載せて下さったことに感謝しています。今回の記事も多くの方の目にとまって、読んでくださって、ああそういう概念なのか、と皆さんが理解してくださいますように。
親だけ、家庭だけでなく、教師、学校も、町の人たちも、日本人の多くが囚われている「子どもたちに自分が教えなくては!」の呪いから、解き放たれるようにと願います。
つい3日前に、ある方とお話ししていたら、
「あら、私もピアノを無理やりやらされていて、あなたの話の通りだったわ。でもね。私、嫌だったから、ある日、ピアノのカギをかけて捨てちゃったの。そうしたらやっと親が気づいてくれて、やめられたのよね」と。
嫌、が言える子ども、嫌、を聞く耳を持つ親だったのが救いです。
それでさえも、無理強い、は起きてしまっていたのです。
それほどに「いいこと」とされている「良かれと思っての教育」。
親の想いが虐待に変わる前に、
お互いに対等に対話ができる関係、信頼し合う力、NOが言い合える関係性が必要です。
暴走を止めてくれる周囲の人たちや、コミュニティが必要です。
さて、明日は、毎日新聞の取材、一日おいて、NHKの取材です。
少しでもわかりやすく、少しでも伝わるように、努力したいと思います。
※ ここから先は、蛇足ですが・・・
関西に2週間近く出かけることになっていた前日のお昼、出張の準備をしなきゃというときに、急に取材の申し込みがあったので「明日から出かけるんです」とお伝えしたら、
「今からご自宅にうかがってもいいですか?」と言われました。
日頃、オンラインでは言いたいことが伝わりにくいと感じているから、
「ではどうぞおいで下さい」とお答えしてからが、
火事場のバカ力ならぬ、なけなしの主婦力を発揮すべき時間。
とりあえず、ごちゃごちゃしたものを片付けて、まあるく掃除して、
予定していたzoomミーティングに出て、
旅行中に家に置いておくと賞味期限が切れそうな食材をテキトーに全部刻んで詰め込んだ餃子を大急ぎで作って、ざっくり火を通して、
撮影もするというから、間に合わせに上着だけ一張羅を着て、お迎えしました。気がついたら、足は裸足(笑)。
ライターさんは、事前に私の本もnoteも読んでくださっていたので、話がとてもよく通じて、でも、聞いたことを鵜呑みにするのではなくて、「でも」とか、ここはどうですか?とかとてもしっかりと突っ込みがあって、話がどんどん進みました。
もう記事にするとかなんとかはどうでもよくなって、ほとんどちゃぶ台囲んだ飲み気分で(でもなんの準備もできない状態だったから、飲み食いなしで)たくさんしゃべって、3時間近く。切り上げたのはなんと21時でした。
名刺をいただいていなかったので、帰り際に「いただけますか?」と言ったら、持ち合わせていないということだったのですが、
「あの・・・、ウィキに出てまして」と。
へ???!!!
お帰りになってから調べてみたら、わ~~~、
社会的な意義のある仕事で評価の高いジャーナリストの森健さんでした💦
ふわふわふわふわ。
そんな方に、こんな小さな家に来ていただいて、スリッパも出さないまま(やっぱ主婦力ないじゃん)上がっていただいたのですが、
森さんは、夕食はおろか(ありあわせでちゃちゃっと作った餃子を出す勇気はなく)、コーヒーにも手を付けられず、お水だけで3時間。2人でしゃべり倒しました!
私が伝えたいと思って書いてきたことを見つけて読んでくださっている方がこうしてオンラインじゃなくて会いにきてくださって(^^)。
感無量でした。
またお話しする機会がありますように。
※ 写真は、記事に直接、関係がないけれど、クリスマスのデコレーション。一般社団法人ジェイスの活動について聞いて下さるというシンクタンクにお話に行ってきた帰り道で撮影しました。サンタが、子どもたちに睡眠と休息と思いっきり遊ぶ時間をプレゼントしてくれますように。
#教育虐待 #エデュケーショナル・マルトリートメント #社会的マルトリートメント #一般社団法人ジェイス #ヤフコメ #子育て
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