高齢化社会において高齢者がどう生きていくか。
50年もそれなりに生きていれば、
経験値が高くなるのだから、
いろいろなことができるようになるのは当然で、
そうなったら、そろそろ手綱を後輩に渡す準備を始めませんか。
引継ぎ方はとても難しいから練習が必要で、
そのためには、少し早めに渡した方がいいと思います。
気力、体力的にもうこれまでと同じでは限界、
となってからではなくて、
余裕があるうちに渡すことで、
自分も次の新しいあり方を学ぶことができるけれど、
次に移行できない状態になってから渡そうと思うと、
自分のなじみのところにいた方が楽、
と思ってしまうのではないでしょうか。
そして、新しい力や新しい流れを止めてしまいがちです。
引継ぎには知力も労力も忍耐力も必要。
引き継いだ後の生活をどうするかを考える期間も必要。
生涯現役っていうのは、ずっと同じところにしがみつく、
ということではないと思うのです。
若い頃に力不足で達成できなかったことを、
ずっとずっと追い続けることでもないと思うのです。
同じところに再雇用よりも、若手を就職させてあげませんか。
だんだん仕事量を減らして、体力に合った仕事をしませんか。
有望な若者を育てるために、自分の力を使いませんか。
高齢者一人の給料で、若者が何人雇えるでしょうか。
人間国宝、無形文化財というレベルの人が
ずっと仕事をする「職人」の世界はあるけれど、
そんなレベルの人はそうそういるわけではないですよね。
それにそういう人たちは、確実に後継者を育てています。
北欧の高齢政治家、高齢教員、高齢ビジネスマンたちは、
どうやって生きているのかな。
どうして後方に退けたのかな。
それは社会的損失なのかな。
自分もずっと働きたいからって、
互いに励まし合って、いたわりあって、
上の方の椅子に、
いったん座ったら動けなくなるような高齢者が
居座る、のはやめませんか。
高齢化社会で、
職人でもないのに、
対人関係を「うまく」つくってきたからって、
ずっと同じように働き続けるシステムづくりをするのは
やめませんか。
生きがいをもっと日常の暮らしの中に見出せるような社会が
実現するといいなあ。
※ もちろん、働かなくては生活が成り立たない高齢者が、この国には多くいます。そのことは別に考えていかなくてはなりません。
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#日常の暮らし
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