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NHK「これって”やりすぎ教育”?」が放映されるまで(再放送は31日(月)と5日(土)です)

29日(土)のNHKウワサの保護者会「これって”やりすぎ教育”?」は
いかがでしたでしょうか。

直接ご感想をくださった方、どうもありがとうございました。
ツイッターやヤフーなどでもいろいろなコメントが流れていたようです。

ディレクターの渥美素子さんと1カ月間に渡って、
さまざまなやり取りを繰り返し、
収録まで何回も台本を書き換えていただいて、作っていきました。

そもそもタイトルが「教育虐待」で、
私への依頼も、
「教育虐待」についての番組制作への協力とスタジオでのコメントを
ということだったのですが、
私が、
 親という存在を責める内容にはしたくない
 個人の責任ではない、
ということを強調して説明させていただき、
以前、「あさイチ」の時に作っていただいた『やりすぎ教育』
を番組サブタイトルに入れるということに、
岡本プロデューサーはじめ、
制作グループの皆さんが議論した上で、変更して下さったのです。

概念を理解し、出演者を探して、取材・編集して、という作業は
なかなか大変だったと思いますが、本当に深く理解してくださって
いい番組にしてくださいました。

こういう番組ができるような素地を整えて下さっていたNHKの皆さん
中でも、4月16日の収録の現場まで来てくださった、
NHKエデュケーショナルの熊埜御堂朋子代表取締役社長に、
心から敬意を表します(番組自体はNHK本体の制作です)。

打ち合わせや収録後の出演者との交流など、半日がかりでした。
出演者とはLINEでつながったりもして、いい出会いでした。

準備段階で小山アナウンサーに
「うちの子もね~」なんて気さくに声をかけていただいて
リラックスさせていただけてうれしかったなあ。
収録自体は100分。でも、放映は「2家族のビデオを含めて24分」
ですから、スタジオでのやり取りは、ごく一部分しか放映されていません。

後藤誠子さんはじめ、3人の出演者の方はそれぞれに親として子育てに一所懸命な方たちで、私も2人の子の親ですから、そのお気持ちはよく伝わってきました。みなさん、私の方を見て語り掛けて下さるので、私もできる限り明るくお応えしようと頑張りました。

尾木ママはさすが、場を見て取ってコメントし全体を作っていく配慮ができる方で、毎回、次々と出てくるテーマに対応していかれるのかと思うと、驚異的です。お孫さんの話などもしてくださったのが印象的でした。

さて、短い24分の中に、
 国連子どもの権利委員会の日本の競争的な教育環境への勧告、
 International Play Association の遊びの重要性に関するIPA宣言、
なども、解説付きでとりあげていただくことができました。
(これまでにTV番組で、この2点について、しっかりと取り上げられたことがあるでしょうか、私は寡聞にして存じ上げません)
 親が自分の人生を充実させて生きることの大切さ も、
私のコメントとして伝えることができました。
コンパクトに、大切なことを入れ込んでいただいたと思います。
(台本にはもっともっとたくさんのことが書かれていたんです。当日、お話ししたことも、し損ねたこともたくさんありました。例えば、子どものウェルビーイングは、親のワークライフバランスや外遊びと関係している、というようなこともお伝えしたかったけれど、それはまた別の機会にということで)

放映後、父親のことはどうして扱わないのか、
父親にも責任があるのに、母親だけを取り上げるのは片手落ちだ、
 というご指摘がありました。
この点に対して、ここで、3つの視点から補足説明させていただこうと思います。

1)この番組は「母親が問題だ」「父親が問題だ」ということを言う番組ではありませんでした。子どものことを思うあまりに、どんどんマルトリートメントの状況に入り込んでいってしまう母親の状況(これは『やりすぎ教育』(ポプラ新書)に日本の女性のおかれている立場として書きました)と、それに対してどうしていけばよいのか、ということを扱おうとしました。
「教育虐待」をしているのが母親で、悪いのは母親である、あるいは、そういう状況を生み出している父親も悪いだろうという思考から離れて、改めてこの番組を見ていただきたいのです(再放送が、月曜日と土曜日にもあります)。


2)出演者はウワサの保護者会に登録しておられるメンバーの中から探します(後藤誠子さんは、NHKからの依頼だったとうかがっています)。それを了解したのが母親の場合、父親のことまで番組で取り扱うというのは難しいという事情もあります(その逆もあり得ます)。父親のどなたかが番組制作への協力者募集に応募して下さっていたら、もしかしたら、父親が登場する番組が作られていたかもしれません。その場合は、男性が置かれた立場に焦点を当てる番組構成になっていたかもしれません。

3)30分の中で何を中心テーマとして取り上げるのか、という問題をクリアしなければ、番組は作れません。今回は父親のことまで含めた番組にはなりませんでした。そもそも、繰り返しになりますが、母親が悪いとか父親が悪い、ということがテーマではなく、親がそれぞれの事情や背景の中で追いつめられていくということに焦点を当てたということをご理解いただければと思います(それぞれのご家族の背景やご事情まで番組の中で取り扱うことはできませんが、それらを考慮した上で番組は作られていました)。

さいごに)
ディレクターの渥美さんとは、この問題もその周辺の問題も、子どもたちの周りの様々な問題について、もっともっと扱っていきたいね、と話しています。ぜひ引き続き関心を持っていていただきたいと思います。

お知り合いの方に、ぜひ再放送についてお知らせください。

総合 5月31日月曜 午前11時05分(一部の地域を除く)
Eテレ 6月5日土曜 午後0時30分


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#国連子どもの権利委員会 #IPA #遊びの重要性に関するIPA宣言 #教育虐待

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