ALACTモデルのリフレクション解説2
引き続き、リフレクションの解説です。
(この解説はを活用、引用する際には、ここからの孫引きであることを書いてくださいね)
ALACTモデルの第二段階で、行為を振り返るという時に、
8つの質問を使います。
ある状況において、
(私×相手)×( Do Think Feel Want) 2×4の8通り
の質問があるわけです。
ところが、
私たちには得手不得手というか、振り返りの癖があって、
自分のことばかり考える人、
相手のことばかり気にする人、
×
事実を確認したい人、
感情が気になる人、
思考優位の人、
欲求に敏感な人、
そのいずれもバランスよく振り返ることのできる人は少なくて、多くの人には、意識し難い盲点があります。
ですので、リフレクションの練習をするときには、
8つの項目を確認して、自分が意識しにくい(振り返りの時に自然に出てこない)部分を発見します
(これはパートナーになった人にやってもらってもいいし、自分で行為の振り返りの記録をつけた後で、自分が書いた文章に、8つの下線を区別して引いてみるという方法も有効です)
そして、次第に自分の癖を修正していくわけです。
さて、次の段階です。
今度は、8つの項目に書かれた内容がうまく一致、対応しているかどうかを確認します。
つまり、自分の感情と相手の感情、
自分の行動と相手の希望
自分の思考と相手の思考
自分の思考と自分の行動
など、8つの項目に書かれた内容がどのくらい一致していて、どこでずれが生じているかを見てみるのです。
ずれがあると、そこに問題が生じていることが多いです。
自分はこうしたいと思っているのに、相手は思ったように動いてくれていなくて、イライラしている。というように。
ですから、まず、ずれを可視化、言語化して認識すること。
そして、そのずれを修正するために、自分ができるオルタナティブなことは何かを考えます。思いつかなかったら、勉強します。新しい知識や技術が必要なのです。学びの瞬間(Learning Moment)の到来ですね。
行為があって、振り返るから、学びの必要性を実感する。
行為と振り返りがないと、学びが必要だと実感できないので、なかなか学びが進みません。だから教師や教師教育者は、学び手が何らかの行為をして振り返るという機会や状況を作ってそこに学び手をまず送り込むことが必要なのです。
さて、明日、自分はどんな場面で困ったりイライラしたりするでしょうか。楽しみですね!!!!
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