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毒親と教育虐待

初めて、「教育をめぐる虐待」という言葉を外に出したとき、
親に責任を負わせるのではなく・・・と説明したら、
「なんでも社会のせいにするのはどうか」と言われました。

じゃあ、すべて母親のせいにするんですか?

ただでさえ、子育てで社会から隔絶され、不安になって、
迷い、必死になって子育てして、鬼のようになってしまった親たちは、
本来、救われるべき人たちではないのですか?

「毒親」って言って、責めたって、何の解決にもならない。
「教育虐待」といって憎悪を煽ったり、不安に陥れたり、そんなことをするために、言葉が使われてほしくない。

社会的マルトリートメント、という言葉で、
あいまいに、実体のない「社会」の責任にするのではないのです。

みんなで責任を持つ社会にしたいのです。

自分の所属する社会の責任を市民一人一人がきちんと考えて、
自分たちで自治していく社会にしたいのです。

一人一人は毒親かも知れない。鬼かもしれない。
私たちの持っている社会の価値観が作り出した鬼。
だからこそみんなで、いまのこの価値観そのままでいいのかって振り返って、みんなで力を合わせて歩み始めたいのです。

※写真は室伏淳史氏 2023 8/1 御殿場市秩父宮記念公園

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