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夏休みって先生も休みですか? 【週刊新陽 #72】
関東では多くの子どもたちがまだ夏休み中だと思いますが、8月16日(火)、新陽高校の夏休みが明けました。授業を再開し生徒たちの声が聞こえるいつもの風景が戻ってくると、やっぱりなんだかホッとしますね。
さて先生たちの夏休み明けは生徒より1日早い15日(月)でした。
というわけで、今週は、休み明け初日からアクセル全開だった新陽の先生たちの様子をレポートします。
先生たちの夏休み
そもそも生徒が夏休みの間、学校の先生は何をしているのでしょう?
小論文講習会やアウトドアプログラムを実施する先生、課外で活動する生徒を応援したりサポートしたりする先生、部活動の練習や大会を引率する先生など、実は生徒と過ごしていることも多いです。
一方、外部の研修に行ったり、連携先の企業や団体の方と打ち合わせしたり、授業や教材の研究をしたりと、生徒からは見えづらいけど生徒のために色々動いている先生もたくさんいますし、保護者面談をしているクラスもありました。
そして夏休みなどの長期休業期間は、先生が休暇を取るチャンスでもあります。
今年はいろいろな行事の振替休日を集めて8月8日〜の週は学校をクローズにしたので、家族で旅行やキャンプに行ったり、ゆっくり過ごしたり、お休みした先生がほとんどだったようです。(先週の『週刊新陽』でレポートした通り、私も休暇を満喫しました。)
休み明けは余裕をもって
さて昨年のカレンダーでは、生徒の夏休み明け最初の登校日が月曜日でした。
前の週は勤務日ではあったものの休みを取る先生も多かったので、実質、先生と生徒のスタートが同じ日に。その結果、先生同士の擦り合わせができないまま久しぶりに生徒に会うこととなり、なんとなく気忙しい1週間になりました。また、生徒も休み明けいきなり1週間フルで授業があり、週の後半はちょっと息切れ気味。
そこで今年は、生徒の長期休業明けを火曜にし、前日の月曜は教員も事務も生徒を迎える準備をしっかりやろう、ということになりました。
15日(月)のスケジュールはこんな感じ。
8:15〜9:25 朝打合せ
9:00〜9:45 運営会議
10:00〜11:45 職員会議
13:00〜14:00 職員会議(続き)
15:00〜16:00 学年会議
ちなみに朝の打合せは、通常の勤務日に毎日行なっているもので、8時15分に始まり、5〜10分程度の全体打合せのあと各学年・コースの打合せがあります。全体打合せの内容は、各分掌からの通達や依頼、生徒情報の共有など。
この日は、夏休み中に大会に出場した、吹奏楽部、女子野球部、男女ハンドボール部からの嬉しい報告もありました!
◯吹奏楽部
吹奏楽コンクール→金賞
日本クラシック音楽コンクール予選→合格
◯男子ハンドボール(札幌選抜)
国体北海道予選→優勝
◯女子ハンドボール(札幌選抜)
国体北海道予選→優勝
◯女子硬式野球部
全国ベスト16進出
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運営会議は、校長、教頭、事務長と各部門のリーダーが集まって毎週行っている会議です。学校がスムーズに運営されるよう様々な話題をディスカッションしたり決定したりするのが主な目的ですが、この日は「修学旅行」「体育祭」「生徒会選挙」といった学校行事や進路活動など生徒に関わるイベントの相談や、職員研修の説明がありました。
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各部門のリーダーが情報を共有するのがとても大切。
午後には、各学年の会議が開かれ、翌日からの生徒登校に備えた具体的な情報共有や相談を行いました。その他、分掌会議や教科会議など、担当ごとの打ち合わせを行なっていた先生たちもいます。
自分が生徒だった時は授業やホームルームでの先生しか見えていませんでしたが、その裏で実はたくさんの仕事をしていたんだなぁと、中に入ると改めて感じます。
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(こちらは8/16に開かれていた理科の会議の様子)
職員会議はなんのため
毎月の職員会議をなくした(連絡報告のための職員会議が無いかわりに『中つ火を囲む会』という対話の会があります)、と言うと他の学校の先生に驚かれますが、実は昨年度、完全になくしたものの必要なタイミングもあり結局臨時職員会議を開催したこともありました。
そこで今年度は、必要な時期には職員会議を設定し年間予定表に組み込んでいます。
資料をシェアして「読んでおいてください」というのでは不十分で、担当者から全員にしっかり説明したかったり、質疑応答やその場で意見を求めたりする必要があるアジェンダ(議題)については、一堂に会した場できちんと取り扱ったほうが効果的である、というのがその理由です。
その一つのタイミングが夏休み明け。(新陽は二期制なので)前期末〜後期に向けた様々な重要な情報共有や、生徒募集イベントに関する依頼や説明が行われました。
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さらに今回は、単位制の次年度以降の運営に向けた説明パートもあり、かなり内容盛りだくさんでしたが、みんな真剣に質問したり意見を言ったり、会議に集中していました。
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客観的に見て、新陽の先生たちは説明も明確だし議論も活発。スライドやドキュメントを使いこなし議事進行にも慣れていて、効率的な会議を行うのが上手だと思います。
何より会議ごとに目的を共有しているので、連絡事項を伝えるような場面ではサクサク進むし、みんなでの話し合いが必要な時は予定時間が多少伸びてでもしっかり向き合う、そういうメリハリがあるのが自慢の組織です。
【編集後記】
校長も2年目に入り、少しずつですが昨年度の経験を活かした学校運営に取り組んでいます。そのためにも大事なのがリフレクション。
今回は、4月から試験導入した「ノーチャイム制」について教務部が生徒・教員にアンケートを取り、その回答を分析。職員会議で結果を共有してくれたことで新たな課題も見えてきました。先生にも様々な価値観や視点があるので意見は割れますが、ビジョンに基づき合意形成を図り次のアクションに取り組む、この繰り返ししかありません。
「なんのために」を見失わず、でも小さな声を聞き漏らすことなく、教育の再創造を続けていきたいと思います。