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語り合い、受け継ぐ。生徒会リーダー研修 【週刊新陽 #183】

一雨ごとに季節が進むと言いますが、札幌の秋もすっかり深まってきました。11月に入ってさらに冷え込みが進み、そろそろ最低気温が氷点下となりそうです。

そんな11月2日(土)〜3日(日)、今年も新陽高校の生徒会リーダー研修が行われました!


「語ること、聴くこと、語り合うこと」

1日目は、札幌創成高等学校、北照高等学校(小樽)の皆さんと一緒に、「語ること、聴くこと、語り合うこと」をテーマに、自分語りと未来を探究するワークを行いました。

会場は今回も札幌大学さんの施設をお借りしました。

まずは自己紹介。軽い自己紹介に始まり、対話しながらゆっくりと「自分語り」を深めていくようなワークでお互いの理解を深めました。同時に、「語り合う」とは何かを考える時間ともなりました。

午後のグループワーク、テーマは「パーフェクトのび太を考える」。

あののび太くんが、もし25歳になった時にパーフェクトなのび太くんになっているとしたら、彼に何があったのか・・・?

すごくショックな出来事があって気持ちを入れ替えた、経験を積んで徐々に成長していった、など様々な意見を出し合って、グループでストーリーを考えました。未来留学して「このままではダメだと気づいた」という面白いアイデアも。

共通していたのは、のび太くんが一人で自然と変わったわけではないこと。新陽も大事にしている「出会いと原体験」があれば、のび太くんがパーフェクトのび太になる可能性がある、とみんなが考えたようでした。

ご参加くださった皆さまに感謝します!

企業研修並みの「引き継ぎ研修」

札幌大学のセミナーハウスに泊まり、さらに親交を深めた新陽の生徒たち。2日目は、新旧生徒会執行部による研修です。(あいにく体調不良等で数名の生徒が欠席したため、生徒の参加は8名でした。)

「昨日の研修が始まる前と終わった後で何か変わったことは?」というリフレクションでチェックインし、次にボードゲームの「コンセプト」でアイスブレイク。お題について、ゲームボード上に描かれたアイコンを示してコンセプトを当てさせる、言葉を使わないコミュニケーションゲームです。

新旧のメンバーがペアとなって挑戦し、一気に場の空気が温まりました!

続いて、ソーシャルスキルトレーニング。1日目の研修で学んだコミュニケーションスキルも発揮して、バラバラになった情報を一つにまとめるワークに取り組みました。

その後行ったのが、65期生徒会執行部から66期への「引き継ぎ研修」

  1. 良い会議とは

  2. 生徒会執行部の業務内容

  3. 注意事項

の大きく3パートに分けて、65期の役員生徒が説明していきました。

トップバッターを務めた生徒から「ここからインプット多いのでみんな頑張って!」と声がかけられたものの、実際には、研修内容を活かしたゲームを挟んだり、ケースメソッドが取り入れられていたり、66期の役員生徒たちが能動的に参加できる工夫が盛り込まれていました。

プレゼンの中身も「執行部が何をどのようにやるか」だけではなく、「なぜそれが必要なのか、あるいはなぜそれをやってはいけないのか」ということを自分の経験談も交えて分かりやすく話してくれたので、一緒に参加していた先生が真面目にメモをとるほど(笑)。

私から見ても、社会人向けにも十分通用しそうなコンテンツとクオリティでした。特にメンバーの「しくじりエピソード」はグサグサ来ました!

65期生徒会執行部から66期へ

実はこのリーダー研修、65期の役員生徒たちが準備を始めたのは8月です。研修の構成を考えることから始まり、9月末の選挙で新執行部メンバーが決まるといよいよ準備は本格化。

全校生徒が所属する生徒会を率いるリーダーとしてどんな知識やスキルが必要か、自分たちの経験をどうやったら継承できるか、考えに考えぬいた渾身のプレゼンのスライドは、なんと180枚を超えました!1日目の研修が終わった後もどうやら夜中までスライドを直したり、プレゼンのリハーサルをしたりしていたようです。

65期メンバーの言葉には「自分たちの代が良ければいい」といった感じは一つもなく、とにかく「もっと良い生徒会にしてほしい!もっと新陽はよくなる!」という強い想いが伝わってきました。

そして、そのナレッジと想いをしっかり受け取った66期メンバーの表情も、2日間でさらに真剣に、引き締まったように見えました。

研修の最後に、新旧生徒会一人ずつ2日間をリフレクションしたのですが、これがまた素晴らしい時間でした!

どの言葉も素敵だったのですが、その中から前生徒会長の言葉を紹介したいと思います。

「新生徒会メンバーに知っておいて欲しいのは、今日ここに来られなかったメンバーとみんなとのギャップは今の時点ですごくある、ということ。インプット量すごかったでしょ?その上で、自分でも考えまくったし、ファシリしたりいろいろなスキルも身についてると思う。だから、学校に戻ってこれからの通常のミーティングで、みんなが昨日今日で身につけた知識やスキルを共有していってほしい。この研修が行われた意味は、新生徒会のみんなの能力アップと生徒会全体のモチベーションアップ。それが僕たち旧メンバーの一番の願い。それができたら、生徒総会も新陽祭もみんなで乗り越えられると思うから!」

そしてもう一人、旧生徒会執行部の2年生の言葉(の一部)も。

「これから新生徒会のメンバーが、私たちがやってきた1年の行事をやっていくと思うと、また違う見え方がするんだろうな、自分が一般生徒として初めて行事に参加する時にどんな景色を見せてくれるんだろう?とめちゃくちゃワクワクしてます。応援してます!」

他のメンバーも先生たちも、本当に全員のリフレクションが良かったので紹介したい気持ちでいっぱいなのですが、それは新陽特典・校内限定ということで・・・。

何より、全員が異口同音に唱えたのは「2日間でめちゃくちゃ仲が深まった!」ということ。新旧メンバーがしっかり繋がったこと、そして新生徒会執行部のチームワークが高まり始めたことが、何より大きな成果だったと思います。

生徒の皆さん、そして号刀先生、大野先生、高尾先生もおつかれさまでした!!

【編集後記】
この日参加できなかった新生徒会役員生徒は3名。リーダー研修明けの生徒会執行部定例ミーティングで、副会長の生徒(研修に参加。唯一の新旧生徒会メンバー)が「3人にも研修を受けてもらいたい。65期メンバーに頼んでもいいだろうか」と相談したそうです。それに対して「ぜひやってほしい!」とみんなが言ったそうで、研修(2日目)の再実施が決定しました!

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