地域社会と協創する学校になる 【週刊新陽 #162】
6月5日、札幌の初夏の風物詩「YOSAKOIソーラン祭り」が開幕しました!今年は9日までの5日間にわたり、255チームが迫力満点の踊りを披露します。
新陽高校からは、6月8日に1年生が全員で澄川会場や札幌中心部の各会場で演舞するほか、個人的に参加しているチームで出場する生徒もいます。
それぞれに全力で、今年のYOSAKOIを踊り切ってもらいたいと思います!
YOSAKOIで地域とつながる
先日、南区の藻南公園で開催された「もなみフェスタ2024」に、新陽のYOSAKOIプロジェクトメンバー・1〜3年の12名の生徒が参加。
来場されていた地元の方々の声援をいただきながら、YOSAKOI本祭に先駆けて元気いっぱい新陽ソーランを披露し、会場を盛り上げました。
2017年から始まった新陽のYOSAKOI。近年は地元のお祭りや福祉施設などへ呼んでいただくことが増え、生徒のボランティア参加も定着してきました。
多くの方にお馴染みの「南中ソーラン」の歌と踊り、「新陽」と大きく描かれた藍の法被が印象に残りやすいこともあってか、地域の方々に知っていただいているのを年々感じます。
新陽のYOSAKOIは、入学して最初の年次行事として6月に1年生全員で踊ります。その後、「YOSAKOI続けたい!」「もっと踊りたい!」という生徒も少なくありません。
そういう生徒たちが挑戦する機会を地域からいただけるのは本当にありがたいです。そして、踊りを披露した後に「よかったよ!」と褒めていただいたり、「来てくれてありがとう!」と言っていただいたりして、ちょっと照れくさそうにしながら誇らしそうな生徒の顔を見ると、こちらまで嬉しくなってしまいます。
夏から秋にかけては北海道もお祭りシーズン。これからも様々なお祭りに新陽のYOSAKOIチームが参加させていただく予定です。もしその姿を見かけたら、ぜひ手拍子やご声援をお願いいたします!
PとTがAssociationする
今週はYOSAKOI本祭に先駆けたイベントがもう一つ。
6月5日(水)、1年次の生徒がほぼ仕上がった演舞を披露する「YOSAKOI保護者参観」を行いました。例年、本番の予行演習も兼ねて保護者の方々に観ていただくのですが、今年は平日午前中にも関わらず、100名近い1年生のご家族が来校してくださいました!
4月から練習を重ね、5月以降は各会場やパレードで少しずつ異なる踊りや隊列のシミュレーションはしてきたものの、生徒たちが人前で踊るのは初めて。
おそらくそれまで踊ることに必死だった生徒たちが、YOSAKOIとは観られる・魅せるものであることを意識した瞬間だったのではないかと思います。
同時に、声援や拍手をいただく喜びも感じた1年生。本番まであと3日に迫ったこの日、保護者の皆さまのおかげで生徒たちのギアが一段上がりました。
同じ6月5日の放課後、PTA学級委員(ハウス委員)の集まりがありました。
単位制となってから、新陽では学校生活や行事をハウスというまとまりで行います。青・緑・赤・黄の4ハウスに全年次の生徒が所属する縦割りのコミュニティで、異年齢の交流や助け合いが起きるのがハウスの特徴。
PTAもハウスごとに集まって話し合いを行ったり、イベントを企画したりします。
今年度初めての委員会となったこの日は、年間の活動の確認や7月に行う新陽祭(学校祭)のPTA出店などについてハウスごとに意見交換。
保護者の方々にはお子様の担当メンター(いわゆる担任の先生)以外の教員を知っていただき、また教員も自分の担当生徒以外の保護者とお話する、貴重な時間になりました。
公共の場でのマナー
地元の方々とのつながりも、保護者との協働も、あらためて学校は生徒と教職員だけでできているわけではない、ということを感じます。
今年開校67年となる新陽は、澄川にある高校として長年にわたり地域の方との関係を築いてきました。
生徒の活躍を喜んでいただいたり、地域の清掃活動やボランティア参加に感謝の言葉をいただいたり、地元の高校として身近に感じ応援してくださる方々がたくさんいます。
先日も、退勤時に近所の方と挨拶を交わすと、「校長先生、この前、そこの道を歩いてたら生徒さんが「車来てますよ!」と声をかけてくれたの。後ろから車が来ていたのに私ぜんぜん気づかなかったのね。「あっ」と思っているうちに生徒さんたちは行ってしまったからお礼も言えなくてねぇ。」と話してくださいました。
でも一方で、高校があること、生徒がいることをよく思われない近隣住民の方もいます。それはおそらく嫌な思いをされたことがあるからだと思います。
特に新入生を迎えた春は、最寄りの自衛隊前駅の構内や駅前のコンビニエンスストアに生徒がたまり、一般通行人の方々に多大なご迷惑をおかけしているとの苦情が寄せられ、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。冬は冬で、雪で道幅が狭くなっているところを生徒が広がって歩き、車の通行を邪魔していて危険だ、という電話をいただきます。
高校生になると、中学生までと比べて行動範囲が一気に広がります。そしてそれは周りへの影響が大きくなっているということでもあるのですが、特に1年生はその自覚が芽生えないまま行動してしまうことがあり、学校でも入学時に注意を促したり、時期を見て具体的な指導を行ったりしています。
先日も、自転車の事故が増える時期に合わせて、生徒へ以下のような注意喚起を行いました。
新陽高校の周りは住宅地で、小中学校や幼稚園、保育園もあり、小さな子どもたちも多い場所です。新陽生には、地域社会の一員としての自覚を持ち、周りに迷惑にならないことはもちろん、高校生として子どもたちの模範となるようなスマートな振る舞いをしてくれることを願います。
そのためにも、ご家庭や地域の皆さまと連携して、生徒に働きかけていきたいと思っています。