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興味は広く、学びは深く 【週刊新陽 #187】

新陽高校の単位制の特色は、
・生徒ひとりひとりに合った自由度の高い時間割選択
・初めて時間割を組む生徒のための充実したサポート体制
・新陽ならではの多彩な学校設定科目
です。

学校設定科目とは、生徒の興味関心が高いテーマに絞った授業や、先生の個性や専門性を活かした授業など、新陽高校独自の選択科目のこと。卒業に必要な74単位のうち20単位までは学校設定科目で修得することができます。

新陽にはどんな学校設定科目があるのか、最近の授業の様子からご紹介します!


人生100年時代を豊かに生きる「健康学」

保健体育科の学校設定科目の一つ、「健康学」。

平均寿命が上がり、国内外問わず高齢化社会が進んでいる今、自分や周囲の人たちがより豊かな生活を送るために必要な知識を身につけることを目的とした科目です。また、世界での健康に関する考え方はどのように進んでいるのかなど、ヘルスプロモーションやソーシャルサポートという観点から健康について考える授業となっています。

11月、「健康学」を受講している生徒たちが、真駒内養護学校の生徒さんたちとパラスポーツを通した学校間交流を行いました。

北海道真駒内養護学校と新陽高校は5年前から交流を持ち、「多様なスポーツのあり方」を一緒に学んでいます。これまでもボッチャなど、体格や性別、障害の有無に関係なく楽しめるスポーツを通した交流を行ってきました。

今回体験したのはフロアカーリング。開会、自己紹介、ルール説明の後、真駒内養護学校と新陽高校の生徒が4チームに分かれて対戦。両校の生徒たちは一投ごとに歓喜したり悔しがったりして盛り上がりました!

保育を体験する「保育原理」

11月末から12月初旬にかけて、「保育原理」の授業を履修している生徒たちがインターン実習を行いました。今年度から、ご近所の澄川幼稚園がインターン受け入れに協力くださっています。

家庭科の学校設定科目「保育原理」では、実践的で体験的な学習活動を行うことなどを通して保育を担う職業人として必要な資質・能力を学ぶことを目的として、音楽や絵本・造形などの表現活動をやってみたり、子育て支援や保育業界の実態などを学んだりします。

この授業を履修している生徒の中には、保育の仕事に興味を持っている生徒もいるので、幼稚園で働いている先生方からお話を伺ったり、実際に子どもたちと関わったりする中で、仕事の大変さややりがいを感じられる貴重な体験となったようです。

澄川幼稚園の先生方、そしてお子さんたち、ありがとうございました!

人気だけどハードな「Google演習」

新陽は、北海道唯一のGoogle for Education事例校(2024年5月現在)です。ICTスキルの習得だけでなく、スキルをどうやって活用するかという実践的な学びを通して、デジタル社会を生きる力の育成を行なっています。

そんな新陽で人気の学校設定科目の1つ「Google演習」は、ドキュメントやスプレッドシート、チャットやカレンダーなど様々なGoogleサービスを効率的に利用するための基礎的な知識技能を身につけるとともに、ケースメソッド(実際の事例を追体験して課題解決能力や分析力を習得する教育手法)によって実践力も養うことを目指している授業です。

現在、「Google演習」の授業では生徒が「学校環境改善提案」を行っていると担当の尻江先生から聞き、見学させてもらいました。

生徒一人ひとりが取り組んでいるのは、新陽高校に勤める教員として学校の現状や課題を踏まえた改善策を提案する、というケース。

まずは、授業で学んだスライドの作り方やグラフの活用法などを使って作ったプレゼンを15分程度行います。それぞれが設定した課題テーマは、授業の質について、生徒の遅刻や欠席を減らす方策について、冷暖房の設備について、貴重品の管理について、など様々です。

発表が終わると、まずは他の生徒たちからプレゼンターへ質問。どうして?、どうやって?、この場合は・・・?など、それぞれの切り口で問いが投げかけられていました。

最後に、教科担任の尻江先生からビシバシと質問(つっこみ)が。12月4日(水)の回には、スペシャルゲストとして外部の方に来校いただき尻江先生と一緒に質問してくださっていました。

「この評価方法を取り入れるのは良い案だが、評価方法は?」「入学金を上げるならば、競合となる高校との比較が必要だけどデータは?」「他の高校の生徒から聞いて〜という調査対象者は具体的に何名?」など、鋭い質問が次から次へと飛んでくる状況はまるでビジネススクール。大人でもたじろいでしまいそうな雰囲気でした。

それでも生徒たちは、ちょっと緊張していたものの、諦めることなく自分の意見を言ったり質問を返したり、自分のターンをしっかりやり切りました。

そしてその頑張りを見て、尻江先生たちがポジティブなフィードバックをしたり、質問するだけでなく「もっとこうしてみたら・・・」とアドバイスする場面もありました。

生徒ならではの視点の課題感や解決策がありそうだったので、ぜひ案をブラッシュアップして、実際に学校に提案してくれたら嬉しいです。

【編集後記】
この度、新陽高校では校舎・体育館ならびに屋外の照明をすべてLEDに交換する工事が12月1日から始まりました。体育館や講堂、生徒玄関、廊下、そして全ての教室の照明がLEDに変わりました。学校照明のLED化により、学習環境の向上と省エネの実現を図ります!

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