MORIUMIUS x We-Steinsコラボ企画「うちたびクッキング」開催報告
5月10日にオンラインクッキングクラスを開催しました。
MORIUMIUS x We-Steinsコラボ企画「うちたびクッキング」
雄勝の海の幸をお取り寄せしてモリウミアスに行ったつもりで料理に挑戦しよう!
ゴールデンウィーク中のお出かけが難しい今年。それならば、料理を通して旅に出てしまおう!とイベントを企画しました。
MORIUMIUS(モリウミアス)は、宮城県石巻市雄勝町にある子ども向けの複合体験施設です。三陸海岸に面した美しい町、雄勝(おがつ)の廃校を学び場に、農業や漁業を通して「自然とともに生きる暮らし」が体験できます。
http://moriumius.jp/
しかし!今回は、単なるオンラインクッキングクラスではありません!
・雄勝から届く新鮮な食材を使用
・モリウミアスのシェフから、実際に料理を学ぶ
・料理体験+自然体験ができる(雄勝町のライブ映像あり)
という、スペシャルな内容を盛り込みました。7家庭より子どもたち13名が参加し、大盛況に終わった午前・午後の「旅」の様子をレポートします。それでは、出発!
雄勝に到着!
瞬間移動すると、今回の講師のモリウミアス食べるスタッフ・ホヤ(山口さん)と、サポートスタッフのチャンちゃんが出迎えてくれました。
おふたりの自己紹介を挟み、ホヤから雄勝やモリウミアスについての説明を聞き終わると、なんと、チャンちゃんが近くの海にいるとのこと!
モリウミアスから徒歩5分の桑浜の様子をライブ中継してくれました。
透き通った深いブルーの海の映像に、子どもたちは大感激。獲れる魚の種類や、海の深さの質問が飛び出しました。
雄勝の海の風を感じた後は、待ちに待ったクッキングクラス。
よく手を洗って、開始です!
【ランチクラス:タコのキーマカレー】
まずは、モリウミアスから届いた色とりどりのスパイスの袋を開けて、触ったり、匂いをかいだりしました。スパイスを実際に食べてみると「苦い!」「酸っぱい香り!」「歯磨き粉の匂いがする〜」などと興奮の声が。
これを、各自が好きなバランスで調合します。実際に食べて好きだと思ったスパイスを多めにしてみたり、均等に混ぜたり、自分だけのカレースパイスの出来上がり。
スパイスの準備の後は、いよいよ水ダコをさばきます。
まずは、タコについて学びます。届いたタコの足の大きさから想像すると、元々のタコの大きさはどのくらいだろう?吸盤を触ったり、匂いを嗅いだり、吸盤の数を数えたり、心臓や脳みその数も教えてもらいました。
そして、実際に包丁をもち、タコの皮びきの作業へ。難しい作業ですが、子どもたちの表情は真剣そのもの。無事に皮をはぎ、タコを切った後は、生姜とニンニクも一所懸命すりおろしました。
次は火入れに移ります。油にスパイスの香りをじっくりうつしてから、玉ねぎ、生姜とニンニク、そして先ほど調合したパウダースパイスを入れてルーが完成。目安は「カレーロード」!
ミルクを加え、最後にタコを混ぜたらあっという間にタコのキーマカレーの出来上がり。
炊きたてのご飯と合わせて、みんなで「いただきます!」あっという間に完食。小さな弟くんに食べさせてあげたり、おかわりした子もいたようです。
「タコを捌くのは難しかったけれど、楽しかった」「普段からよく食べているカレーの作り方を学べてよかった」「皮びきが難しかったけれど、無事に出来上がって嬉しかった」との感想が聞けました。
【ディナークラス:銀鮭づくし】
午後のクラスでは、銀鮭というひとつの食材の色々な部位を使って、お刺身・ソテー・ハラスの塩焼きの3種類を作ります。
前日に届いた獲れたての鮭を、まずはよく観察します。触ってみると「ぬるぬるして硬い」「気持ちいい」「鱗が面白い」「冷たい」など、思い思いの感想が。
魚好きの子からは「(モリウミアスの)ホヤのサケは胸びれがついててうらやましい〜」という声も(笑)。よく見ています!
兄弟で仲良く、と思ったら、ちょっと取り合いにもなっていたそうで。。
手元に届いた銀鮭が、どのように出荷されているのかのビデオも見ることができました。1回の出荷で3000尾を出荷するそうです。
そこから、待ちに待った調理タイム。
鮭の骨の位置を探りながら、部位ごとに切り分けていきます。ホヤでも難しいという皮びきには、子どもたちは大苦戦しながらも、全員自分でやり遂げました!
捌いた鮭はお刺身や塩焼きにして「いただきます!」
新鮮で色鮮やかな鮭の美味しさに、思わずうなり声が聞こえるほど。
クッキングの感想を聞いてみると、「難しかったけど、なんとか切れました」「普段のサケよりも一段と美味しく感じられました」と、達成感に溢れた笑顔と共に教えてくれました。
MORIUMIUS 施設内を探検!
いずれのクラスでも、出来上がった料理を食べながら、モリウミアスの施設内をバーチャルツアー。チャンちゃんがタブレットで映像を配信しながら案内してくれました。
施設内の様子はもちろん、施設を訪れた子どもたちが作り上げたアート作品や、モリウミアスに暮らす鶏、ウズラ、ヤギのベリンダ、ブタのラバー(重さは300kg近く!)、遠くに見える海や山、庭に咲く八重桜まで。新緑の季節を迎えようとしている雄勝のようすに、一同感動の様子でした。
また、雄勝で会おうね!と約束をして、今回の旅は終了しました。
旅を終えて
大人でも難しい作業に挑戦する子どもたちの真剣な表情や、最後までやりきった達成感に溢れる顔、自分で作った料理を食べた時の「おいしい!」という輝く笑顔が印象的でした。
普段はなかなか触れることのない食材が、料理され口に入るまでの一連の行程を体験し、新たな発見があったと思います。
実際に旅に出ることは難しい状況が続きますが、ウィーシュタインズでは、今後もオンラインで旅に出られるような企画をお届けできればと思っております。
ご参加くださったご家庭の皆さま、モリウミアスのみんなも、どうもありがとうございました!
(文:友田奏子)