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見て楽しい、色鮮やかなカラフルトマト!9/27「うちたびクッキング」開催報告

ようやく夏の暑さも収まってきた9月27日(日)。
東の食の会×We-Steinsコラボ企画である、小学生向け農業&料理体験オンラインイベント「うちたびクッキング」ふくしまファームツアー編を開催しました。

今回のテーマは、トマト。
太平洋に面した福島県いわき市の、トマトを生産する超大型の栽培ハウス「ワンダーファーム」の元木寛さんに会いに行ってきました!
日本有数の日照時間と言われる、いわき市のメリットを生かしながら、無農薬で年間1500トンほどのトマトを栽培。

ワンダーファーム写真出典:ワンダーファームのホームページ

バーチャルツアーで7組のご家族と一緒に出発進行!
到着すると、トマトのかぶりものがとってもお似合いの“トマト王子”こと元木さんがお出迎えしてくれました。^^

元木さん

ワンダーファームの秘密をご紹介!

秘密①土を使わず、1年中栽培している!?
この農園では、土を一切使わず、トマトの白い根っこの周りに付けたスポンジを通して養分を与えています。土には菌がいてトマトが病気になることもありますが、スポンジを使うことでそれを避けることができます。

トマトは楕円型、丸型、縦型などの色々な形があり、今は12種類くらいを栽培。元木さんが今回見せてくれた少し細長いトマトは、いわき市にあるスパリゾートハワイアンズにちなんだ「フラガール」という名前。食べると踊りだしたくなるような、糖分の高い人気のトマト♪

秘密②=ハチを使って受粉している!?
通常は、人間が霧吹きを使い受粉しますが、ここではハチに花粉を運ばせる仕組みを取り入れています。箱をのぞくと、黒いハチたちを発見!

箱の中身

ハチの種類は「クロマルハナバチ」。蜜ではなく花粉を集める習性があります。おとなしいハチのため、人間を刺すことはほとんどなく、もし刺されても毒はないそうです。

なぜハチなのか?
人が介すと適切な受粉のタイミングを逸してしまい、トマトがいびつな形になってしまいます。しかし、ハチには花粉が見え、ちょうど良いタイミングで受粉ができ、きれいな形のトマトが作りやすいのだそうです。

ワンダーファームHPから写真出典:ワンダーファームのホームページ

子どもたちからの質問タイム

質問①:「ハウスの中に、ハチは何匹いますか?」
元木さん:「1つの箱にだいたい50匹、その箱がハウスに20箱あるので、1000匹くらいですかね。ほとんどは働きバチなのでメスで、何匹かいるオスは働きません」

質問②:「なぜ土を使わず育つのですか?」
元木さん:「農業で一番難しいのは土を作ること。土がいいと元気に育ちますが、いい土を作るには約10年もかかるため、これでは若い人たちが農業に入ってこられません。そこで私たちは土を使わない、スポンジを使った栽培方法を開発したのです」

大好評、玲子先生のクッキングタイム!


スペインで愛されている簡単料理「パン・コン・トマテ」を作ります!

用意したバケットを切ったら、トースターでかりっとするまで焼き、そこへ半分に切ったトマトをゴシゴシと擦りつけたら、塩とオリーブオイルを垂らして完成。あっという間におしゃれなお料理ができました!

今回はもう1品チャレンジ。
お尻の部分を切ったカラフルなトマトの上にコーン、ブロッコリー、チーズなどをトッピングすると、見た目も楽しいトマトのピンチョスが完成!

お料理玲子先生

できあがったら、みんなでいただきます!
新鮮なトマトに「おいしい~」と、みんなニッコリの様子。この笑顔に、生産者の元木さんも思わず笑顔でした。

再びトマト王子登場

1元木さん


トマト農園に戻ると、「赤、黄、緑、紫など、トマトにはたくさんの色がありますが、その色の違いは何でしょう?」と、元木さんからクイズ!

「与える養分?」、「熟し具合?」と、色々な予想が出ましたが、正解は栄養分の違いとのこと!赤はリコピン、黄はベータカロテン、紫は目に良いアントシアニン、緑は脂肪燃焼効果もあるトマチン、という成分だそうです。

のぶさんトマト

また、鮮度を見分けるコツは“へた”を見ること。
へたがみずみずしくてピンとしているものが新鮮です。他には、トマトのお尻に白い筋が入っているものが甘いとも言われています。これからお店でトマトを見たら、今日学んだポイントを生かして選ぶと、美味しいトマトに出会えますね!

元会社員がトマト王子になるまでの話

元木さんは、以前は東京で会社員をしていたそうですが、奥さまの実家が農家だったことから「一緒に農家をやらない?」と誘われ、18年前に地元・福島に帰り農業を始められました。

「育てたトマトが無事に出荷された時と、食べた人に美味しいと言ってもらったりしたときが一番の幸せ。でも、過去には台風や震災でビニールハウスがだめになってしまったこともあります。上手に農作物を作ることはとても大変だからこそ、できたトマトは美味しく食べてもらいたい」という、生産者としての想いを話してくださいました。

元木さんがいらっしゃるワンダーファームのレストランのビュッフェでは、トマトを使ったピザやカレーなど、40種類ほどのお料理が用意されているそう!ぜひ行ってみたいですね!

最後に


~アフターコロナに向けて、バーチャルで色々な体験をしよう~
コロナ禍の影響で外に出る機会は減り、行きたい場所へ行けないことは、大人も子どももストレスが溜まりますよね。

そんな今だからこそオンラインを活用して、普段はなかなか行けない所へ親子でひとっ飛びする特別な体験をしてみませんか?

東北・福島には、鮮度が命の美味しい野菜や果物がたくさんあり、それらをまごころ込めて作る生産者さんたちがいます。そんな新鮮な野菜や果物をお取り寄せし、お家にいながら生産者さんの生の声を聞き、いつか実際にその場所を訪れる日を夢見るのは、とっても素敵な時間です。

画面キャプチャモザイク入り

We-Steinsがご提供するオンラインイベント「うちたびクッキング」、次回は11月14日(土)15時から。テーマはカボチャです。

また、たくさんのお友だちと楽しい旅へ出発できることを楽しみにしています!

(文:中務彩夏)

◇◇◇

【うちたびクッキング協力者情報】

■ワンダーファーム
バーチャルミニトマト狩りのファーム情報はこちら
・ウェブサイト:http://www.wonder-farm.co.jp/
・お取り寄せページ:https://store.shopping.yahoo.co.jp/wonderfarm/

■ 東の食の会/チームふくしまプライド。
・ウェブサイト:https://team-fukushima-pride.com/
・Facebook:https://www.facebook.com/team.fukushima.pride/

■玲子ちゃんねる
・山田玲子先生のお料理動画。
 お子様や在宅ワークのお父さんも作れる超簡単なレシピが揃っています。
 https://www.youtube.com/channel/UCAi5_kR9SJuzsXWya4S800g
・玲子先生のお料理教室もぜひ♪ in 浜田山教室、白金高輪教室  
 https://www.reiko-cooking.com/


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