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エコ不安ってどういう感じなの?

エコ不安を感じている人の気持ちが辛くなる理由の一つは、その不安をまわりが理解してくれない事です。「心配し過ぎ」と言われるだけでなく、エコな生活の正反対ことをしている人ばかりの中に1人ポツンといる孤独。

もし大切な人が、特にお子さんや若者がエコ不安を抱えている場合は、それを否定せず、どんな気持ちなのかを理解してあげて下さい。

この記事ではエコ不安を感じない人が、感じている人の気持ちを理解するヒントについて書きます。

エコ不安があまりにも強くなり、日常生活に支障をきたす場合もありますが、それについては別の記事で書こうと思います。

エコ不安、聞きなれないし、何がどんな風に不安なのかもちょっとイメージしにくいと思うので、それをイメージしやすいように、コロナ感染不安と(ちょっと強烈ですが)戦争を例にあげてみます。

コロナ不安と比べてみる

コロナはたとえ自分が感染していなくても、ニュースを聞いて怖くなったり、「かかるかもしれない」と心配したり、「かかったらどうなるかわからない」という将来の不確実さ不透明さを誰もが感じたのではないでしょうか。

その結果、不安だけでなく、政府の方針や感染予防対策をしない人など誰かへの「怒り」、感染リスクが上がる事をしてしまった時の「罪悪感」、終わりの見えない感染対策への「疲れ」、どれだけ頑張っても感染の可能性をゼロにできないことへの「絶望感」を感など、色々な感情を持ったと思います。コロナにかかって大変な思いをしたり、基礎疾患のあるかたにとってその不安がさらに大きくなることも想像できると思います。

もしもあなたがコロナについてのよく知っているのに、まわりの人がコロナの存在の信じてくれなかったらどんな気持ちになるでしょうか。

戦争と比べてみる

戦争と比べることは時事的にも軽々しくするべきではありませんが、エコ不安を抱える人の感じ方を少しでも理解するためにあえて使わせてもらいます。特にZ世代と呼ばれる若者層の気持ちの理解に役立てばと思います。

10年後にもしも戦争が起きるとしたらあなたはどんな気持ちになるでしょうか。そして、その戦争は終わりのないものだったとしたらどうでしょうか。

Z世代は今10才から25才。学校に通っていたら勉強を頑張りたいと思うでしょうか。社会人として次のステップに向かって頑張りたいと思うでしょうか。結婚をしたら子供のいる家庭をもちたいと思うでしょうか?

去年発表された大規模な研究では16才から25才の若者の4割は将来子供をもつことをためらうと答えています。

若者の気持ち

コロナであれ戦争であれ、10年後前からそんな悪いことが起きるとわかっていたのに、国や大人達は何もしなかった、と聞いたら若者たちはどんな気持ちになるでしょうか。

上記の研究では子供や青年の5人中4人は「人々は、地球を大切にする義務を怠った」そして3人中2人は「政府は状況の深刻さを理解しておらず、政府がしていることは不十分で、世界中の若者を見捨てている」と感じています。そして気候変動に関して3人中2人は不安と悲しみを感じ、2人に1人は怒り、無力感、または罪悪感を感じていると報告しています。

不安とバネ

このように気候変動やそのニュースはエコ不安とまとめて呼ばれる色々な気持ちを引き起こしています。中にはその気持ちに圧倒されて日常生活に支障をきたしている人もいます。

その一方で、不安は行動を起こすためのバネの役割も果たします。不安だからこそ、不安のもとである気候変動に適応するための活動をしたり、人とつながったりなど。イーロン・マスクも地球の将来に問題を抱えたからこそ、様々なイノベーションをしています。

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