エコ不安に関する研究報告がこの5年で沢山出てきて、その量はメタ研究できるほどにまでなってきた。でもそれは数字上の話。 ある番組からエコ不安に関する取材を受けるのをきっかけに、身近にいる人に質問してみた。 近所の子 うちの子供2人、子供と同じ学校に通う子、近所の子、友達の子供、11才から16才の8人に、「気候変動って心配?」って聞いた結果がこれ。7人はYes、1人はNo。その内一人は憤りを感じる話しぶり。「自分の生活に問題が出るほど心配?」と聞いたら全員No。「友達と気候変
エコ不安を感じている人の気持ちが辛くなる理由の一つは、その不安をまわりが理解してくれない事です。「心配し過ぎ」と言われるだけでなく、エコな生活の正反対ことをしている人ばかりの中に1人ポツンといる孤独。 もし大切な人が、特にお子さんや若者がエコ不安を抱えている場合は、それを否定せず、どんな気持ちなのかを理解してあげて下さい。 この記事ではエコ不安を感じない人が、感じている人の気持ちを理解するヒントについて書きます。 エコ不安があまりにも強くなり、日常生活に支障をきたす場合
「エコ不安」と聞いてどんなことを想像するでしょうか。 アメリカ心理学会(APA)はエコ不安(Eco Anxiety)を気候変動など「環境に関する慢性的な不安」と定義しています。2010年頃から使われるようになった言葉です。 エコ不安は○○症のような精神疾患の名前ではありません。けれども、この数年の間にエコ不安を感じる人、特にZ世代の若者の数が多くなってきたことで注目が高まっています。 エコ不安の増加 2020年に出されたアメリカ精神医学会の研究では成人の3人中2人は、気
多様性が尊重される社会、生きやすい社会を作るのに必要なことはなんでしょうか? それは「キャズム越え」 キャズムという言葉、マーケティングに関わっている人には耳慣れていても、一般にはそれほど知られていないのではないでしょうか。 キャズム(chasm)とは超えるのが難しい深い溝という意味(注)。 多様性尊重のどんな深い溝でしょうか。 それは「多様性の尊重って凄く大切だよね!」って気づき、その価値観を早くから取り入れている少数のイノベーターやインフルエンサーと、それをみて
多様性尊重を阻むもの、それは脳の仕組みだと言ったら驚くでしょうか? そして多様性を尊重する社会にする方法もそこから生まれます。 この記事では多様性の尊重を阻んでいるのは「攻撃」で、攻撃は不安から生まれていて、不安は「違い=危険」と勘違いしていることから生まれていることをお話します。そして、「違い=危険」の勘違いが多様性の尊重を阻んでいるのであれば、その勘違いに気づいて変えることが、多様性を尊重する社会を作る方法ではないかというお話します。 多様性が尊重されない時とは自分の
前回の記事でオンラインでのピアコンサルテーションをお勧めしたところ、Slackでピアグループスーパービジョン(以下GSV)を行っているという帝京平成大学現代ライフ学部准教授の田代信久先生よりTwitterでコメントいただきました。「すっごく良い感じの機能するんですよね」という先生の言葉に、「そう聞いたらもっと知るしかない」と図々しくも具体的な利用法を伺い、約2年間SlackでのGSVを通して得たコツを教えて頂きました。田代先生の許可を得てこの記事でシェアします。SVやピアコン
このところTwitterで臨床心理士さんや公認心理師さんが「研鑽したいけどなかなかできない」という困りごとをよく目にします。 「お金がない!時間がない!いいSVや仲間が見つからない!」の3大問題を抱える心理職。そんなあなたへ私のイチ推しはピアコンサルテーション。 ピアコンサルテーション、略してピアコンとは、講師やスーパーバイザーとではなく、利害関係の少ない臨床家の仲間(ピア)同士でサポートし合う場。自分達でデザインするミニ事例研究会や勉強会みたいな感じ。 ピアコンは無料