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100分でフェミニズムを見ながら思ったこと。

いろいろなことは、名前がついて初めて、腑に落ちることがあるものだ。
発達障害と言う言葉が一般化されてきたとき
「私の躾が悪かったせいではない」とほっとした人がどれほどいたか。
「自分が異常なのではなく発達障害のせいだった」と安心した当事者も多かっただろう。
DVやモラハラもしかりである。
特にモラハラなんて、エピソードを積み重ねても、
20個くらいある内の半分くらいは「ウチもそうよ」と片付けられるものだっただろう。私も経験がある。

モラハラは、相手の自己肯定感をすり減らしていくのだが
女の我慢を試されているだけ のようなものなのだ。
そんなことを書いていたのが「別れてもいいですか」などの
垣谷美雨の小説たち。
たぶん、地方によって、女に必要な我慢のレベルは違うんだろう。
因習とか、同調圧力とかのレベル。


DVと言う言葉が定着し始めたころに読んだ新書には
労働運動のトップであろうが、企業の経営陣であろうが
妻を殴るやつは殴る と書かれていて
ショックは受けたが、なるほどなと思う所もあった。
女性蔑視は不滅であった。


今回 私が得た言葉は「ホモソーシャル
男性社会 というか男権優位社会と言うか
男性同士の絆を大切にする社会のことだそうだ。

   「ヒステリー」を研究したフロイトは
   実は性的虐待などが貴族社会に潜んでいると気づいたが
   握りつぶしたそうだ。
   「ホモソーシャル」の中で認められる方が
   女性患者の精神を救うより大切だと思ったのだろう。

この絆から外れるモノは徹底的に排除したり無視したり。
同性愛者を排斥するのも外れるモノだからだし
夫婦別姓もそういうことだ。
自衛隊のいじめやセクハラも結局同じことだ。

家父長制度とぴったり一致している「ホモソーシャル」が
『そんなの人それぞれなんだから放っておけばいいじゃん』 を
許さないのである。


  「裸の王様」みたいなものなんだけど
  裸の王様の行列にいた者たちが
  子どもが「王様は裸だ」と言う言葉を
  王に聞かせないようにしていたらどうなんだ と思う。


先行きが明るいとは言えない



私は神奈川県と言う 革新知事の県政が長かった場所に育った。
結婚した後 ちょっとだけ県外に住んだとき(それでも関東地方の中)
新人男性が座っている中で
経験5年目の女性がお茶くみをする職場を見て本当に驚いた。
その地では、自治会の封建制に少し意見をしたら
「そういう人たちには住んでもらわなくて良い」と言われた話も
言われた人から直接聞いた。


地方に住む人は大変だろうなと思う。
女性たちに頑張ってもらいたい。


(0110)

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nobuko fj
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