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レーエンデ国物語 月と太陽

二巻と三巻を同時に借りることになってしまったのだったが
結局三巻は諦めて返した。
二巻が600ページもあったので、というふがいない理由。

三巻をもう一度予約するかどうか、ちょっと迷っている。

何故かと言うと
搾取され続けている人たちが立ち上がる話なのだが
女性が性暴力に合うという場面も多いのである。
戦争が描かれていれば、一つの村を皆殺しにして、女性たちには性暴力
というのが当たり前のようにあったのだろうけれど
今でも、あるのかもしれないけれど
そういう場面をあえて読みたくはないのである。


とはいうものの
一巻でさらわれた赤ん坊がどうなったのかは知りたいのである。

二巻目は、一巻目から130年経っているという設定なのだが
幽閉されたであろう場所から赤ん坊の声が聞こえるという場面がある。
祈りを聞き届ける神の依り代のような謎の多い赤ん坊である。
その赤ん坊のことは気になるのである。


二巻目では、テッサという女兵士になる村人と
ルーチェという惨殺された司祭一家の中で唯一助かった少年。
幼馴染でもあった執事の子どもの名を名乗って生き残る。

運命に翻弄されながら
「自分で決めて」生きる選択をしようとする二人だが、
なかなかにつらいことになっている。

五部作だそうである。
最終巻では少しはハッピーになる未来が来て欲しいが
歴史は甘くないんだろうな と思うと、ちょっとつらい。

軟弱なので、救いが欲しいのである。
救いがなくてもテッサは頑張ったが、読んでいて苦しかった。


今回も、うっかり開けたページで「え、そんなことに」
と思った展開があって、そこまで進むのにドキドキした。

読みだしたら止まらない魅力はあるのだが。


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