CRYSTAR-クライスタ-プレイ感想
泣いて強くなるという宣伝文句と美麗なキャラクターイラストに惹かれ、注目していたゲームがSwitchで発売されたため購入しました。
セール中のため割安だったのと、ダウンロードコンテンツまで入っててお得!!
ストーリーにのめり込んで夢中になって進めたのでいい買い物をしました。
クライスタで検索かけると出てくる通り、アクション性が微妙ですが、大神を途中で投げ出すほどアクションゲー苦手な自分にとってはちょうどよかったような気がします。
伏線が回収され切ってないような気もする(後述)のがちょっと心残りな点ですが、キャラゲーストーリーゲーとしてはなかなか良い作品だったと思いました。
〜以下ネタバレ〜
1度目
1〜8章をこなすルート。
主人公零と妹のみらいが辺獄という妙な世界に連れてこられるところから話が始まります。
気が動転するあまり妹のみらいの魂を切り裂いてしまう零、魂をヨミガエリさせるために悪魔を名乗る双子と契約することに……。
1〜4章まではプレイアブルキャラが揃うまでのお話。
2章で先輩キャラの小衣(こころ)姉さんが加入するのですが、女の子好きの割には男がいて、しかもその男はクズでっていうかなりモヤモヤ感のあるキャラ設定とシナリオでした。関西弁のお姉さんキャラなので結構好きではありますが。
3章では正義感の強い少女、千が加入します。検事の父由来の正義感の強さですが、父の仕事で恨みを買った犯罪者がボスで……。千が覚醒するきっかけになります。
4章後加入となる777は手強くて大変でした……。
加入すると遠隔攻撃ができてかなり心強いキャラです。楽しいこと第一で可愛らしい。
5章から雲行きが怪しくなり、主人公である零が飼い犬セレマに冷たく当たったり利己的な考えになっていく様が辛いです。セレマに冷たく当たっていたら冷たくなってた……ってことになってて笑えない。
6章は零とみらい、こころを辺獄へと連れ込んだアナムネシスの手下が出てくる話。この辺りでアナムネシスの正体がチラッとわかってきます。
7章は暗ーいダンジョンなので面倒でした。千が辺獄にやってきた場所そのもので、バス事故で何があったかを知ることになります。
双子の悪魔が千と777に何かを吹き込み、雲行きが怪しくなります。
8章にて辺獄の最深部、再生の歯車です。
悪魔に教えられ、アナムネシスが自分の母だと知った千はこころの宿敵と分かっていても庇い、仲間内で戦闘になってしまいます。777はみらいを助けて消滅してしまうし……。エンディングを迎えますが、みらいがヤンデレじみていることがわかってしまいます。
2周目
あまりいいエンドとは言えず、久遠という零の片割れがループを示唆します。
6〜8章を再びプレイ。章のタイトルが変わり、ストーリーが変化していきます。
主にアナムネシスと千の真実が明かされることになります。
エンディングはヤンデレバッドエンド2という感じです。
3周目
再びループ開始。
順調にこころはアナムネシスへの復讐を果たすが、それを面白く思わない悪魔たちが何やら悪巧みをします。
その結果ギスギスし出す仲間たち…ギスギスしたまま最終戦に突入し仲間内で戦い合うことに……。主人公零は悪意の元凶を知りますが、倒すことは叶わず……。超胸糞バッドエンドでした。
またループ開始かと思いきや、悪意のループを断ち切る材料が集まった模様。
そのまま最終章へと突入します。
ループを断ち切る材料(アレセイア:各ループの記憶)を得るためにはそれを保管していた久遠と戦わねばなりません。せっかく会えたのに!そんな!!
モノローグやセリフが多くなるので一旦戦闘を入れようと思ったのでしょう、しかしやや無理があったような気がしました。
3つのループの記憶を得ると、他の3人とも合流して悪魔を倒す流れになります。
みらいやアナムネシスもアレセイアの影響で悪魔討伐の手伝いをしてくれることに。頼もしいです。
悪魔たちは一筋縄でいかない上に変形してくるので、正真正銘のラスボスですね。技は他のボスのものに酷似していましたが……。変形後がなかなか厄介でイージーでも苦戦しました。結局777でゴリ押ししましたが。
遠距離攻撃できる777サイコー!
みらいが零と本当の姉妹でないことは早くから明言されるのですが、なぜ零の家にやってきたのか、なぜ他の家にいくことになったのかと言うのがはっきりと明言されずじまいなのがモヤモヤしました。
みらいが零に執着する理由もぷにぷにほっぺ以外よくわからないままですし……。
全体的に陰鬱な要素、ループもの、胡散臭い存在との契約、随所に出てくるウエダハジメのイラスト
といったところから少しまどマギみを感じました。オープニング制作シャフトなのも共通点ですね。
そういった物語がお好きであれば、ハマれるのではないかと思います。
ひぐらしも好きなので、結構ループもの好きなんだなあと自分で納得しました。
(余談)
敵や味方の守護者、章のタイトルの一部が哲学由来なので、哲学を知っているとさらに楽しめると思います。
少し調べただけでも哲学者の異名とキャラ設定に共通点が見つかりました。