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弟から死にたいと相談された

弟から死にたいと相談されて、私には荷が重すぎるのですが(笑)、まあ、ありがちって言ったら失礼ですが、仕事がツライとかこの先何も楽しいことがないとか、そういうことですよね。先日「自殺する人」というタイトルで記事を書いたのですが、なんてタイムリーな出来事が起きたんだと思いました。一方で、本気で死ぬとは思いませんが。

というかムカつくことに、弟は立派に正社員をしていてお嫁さんがいて子どもが二人います。一方で私はただのニートの独身です。いやいや、自殺したいのはどっちだよって話しですよね。私はどんな顔をして勝ち組の弟の悩みを聞けばいいのでしょうか。やっぱり結婚や就職したからといって、人生に希望が持てるかどうかなんて関係ないんですよね。

もちろん正社員だったり結婚しているほうが人生に希望が持ちやすいというのはあるとは思いますが、「正社員になりさえすれば」とか「結婚さえすれば」とか、まるでそれが人生のすべてかのように考えている人がいるとすれば、それは2000%間違っていますね。

死ぬとか死なないとかは、ほんとうにその人の自由です。ただ弟が死ぬことで弟自身が救われるのだとしたら、私としては冷血でもなんでもなくほんとうに嬉しいと思いますし、ただひとつ懸念があるとすれば父と母の悲しむ姿を見るのがすこしイヤかなというだけです。人が泣いている姿なんて見たくありませんから。

弟は表面的にはけっこうポジティブなので(私も)死ぬという言葉は言わないほうだったのですが、ここに来て仕事とか家庭の状況とかがほんとうに大変なんだろうなとは思います。高卒で働いていますからもう勤続12年です。長く勤めているからといってラクになるわけではないんですよね。

でも「毎日同じことの繰り返しでしんどい」というのはそのとおりだと思いますし、べつにゲームだって同じようなゲームしか出ないし、同じようなアニメしかやっていないし、同じような人間たちしかいないし、同じような仕事しかないし、そんなふうにしてこれまでも、そしてこれからも、同じように社会はつづいていくだけです。

それに「人生飽きた」とか「もう十分生きたよ」という人の気持ちもよくわかるし、一方で同じことの繰り返しでもそれなりに楽しいこともあるからさ、と前向きに生きていく人の気持ちもよくわかる。どちらが正解かなんてそんなものは存在しないと個人的には思いますし、そもそも「生きる」って向き不向きがありますからね。

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伊藤(32歳フリーター)
1Q84、1巻が読み終わりそうです。