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クソゲー? バカゲー? 『ごく普通の鹿のゲーム』を普通にクリアした話
鹿を知っているか。
奈良にいたりする、あの鹿だ。僕は友人と車で箱根に行く道中で出会ったこともある。そんな鹿を主人公にしたゲームが出た。きっと見たことのある、特徴のある二足歩行や伸びる首を、自分の手で自由に動かせる。
えっ、見たことないって?
いや、見ればわかる。今回は、そんなお話。
📃|『ごく普通の鹿のゲーム』は普通のゲームなのか
『ごく普通の鹿のゲーム DEEEER Simulator』は2021年11月23日頃にSteam、Xbox、PS4、NintendoSwitchでリリースされた3Dアクションゲーム。公式としては「スローライフ街破壊ゲーム」と称している。強烈なビジュアルが特徴的で、胸を張るように二足歩行する姿や首を伸ばしてスパイダーマンのように建物にくっついたりと、鹿らしさが忠実に再現されている部分に注目が集まっている。
2025年1月には独特なリズムが放送前から話題になっていた『しかのこのこのここしたんたん』ともコラボするなど、リリースからしばらく経っても話題になることがある。
【鹿報】ごく普通の鹿のゲーム、
— ごく普通の鹿のゲーム (公式) (@DeeeerSimulator) January 7, 2025
しかのこのこのここしたんたんとコラボします。
ゲーム中で「しかのこダンス」できます。 pic.twitter.com/UTROrRLBRk
開発はインディースタジオ・GIBIER GAMES。クラウドファンディングが行われていた2019年3月頃のインタビューを見るとNASPAPA氏が1人で制作しているようだ。過去にはカジュアルゲームが2作ほどストアにあることを確認しているけども、1人での制作ということもあり、自由な作風のゲームが完成したのだろうか。
⭕|触り心地の良い、自由なアクション
ゲーム開始直後、異常な細かさのキャラメイキングができる。変すぎる。
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その後、なんやかんやあって鹿になる。
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基本的には箱庭的な世界に放り出され、簡単なチュートリアル後は自由に走り回ることができる。陸でも海でも、超スピードで駆け回ることができる。ジャンプ力も高く、かなり気持ちの良いアクションが体験できる。
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街中には武器があり、それらを装備して建物や他の動物を攻撃できる。乗り物にも乗ることもできるし破壊もできるなどの自由性もあり、荒々しい部分もあるがかなり面白い。というか、個人的にかなり好き。
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⭕|独特なカオスな世界観
主人公が「鹿」という時点でカオスだが、それ以外もかなりカオスなものとなっている。ビルにしがみつくコアラや巨大な牛、悪夢のような光景が広がっている。どんな脳みそしてたらこんな世界を描けるのだろうか。
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ミニゲームも用意されているが、ルービックキューブのようにバラバラになった動物を元に戻したり、牛を駒としたオセロなど、ユニークで面白い。特にオセロは置く場所を考えている間に牛が動き回るので盤面を記憶しないといけないという独特のゲーム性も含んでいて、意外とこれだけのアプリがあっても良いのではないと思った。
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❌|特定のアクションの操作性が悪い
作中でロボに乗ることができるのだが、この操作性だけが異常に悪い。非常に強力な反面、操作性が悪い。慣性が働いており、なかなか思うように動かせないのがストレス。通常の鹿状態での快適さがある分、余計に感じてしまうのかもしれない。他の人はそうでもないのかな。
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💬|良くも悪くも、プレイの目的が分かりにくい導線
チュートリアル後は、特に「何をしろ」という指示はない。自由度が高いが、ゲーム慣れしていないと何をすればいいのかが全くわからず、少し操作してやめてしまうかもしれないレベルで不親切。「鹿災害レベル」がすぐに上がるわけでもないので、目標を見失ってしまうのがもったいないポイント。「街を破壊して、鹿災害レベルを上げろ」くらいの案内は出して、最初の鹿災害レベルが簡単に上がるようにして一連の流れは見せても良かったのかもしれない。
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⭐|サクッとできて、シュールで壮大でカオスな世界観は気になったら触ってみるが吉
個人的には大好きなゲーム性だし、世界観もチョベリグ。コンセプトが近しい作品としては「ヤギ」になる『Goat Simulator』で、これが好きなら本作も気に入るはずだ。
警察として追いかけてくる羊がかわいらしいし、小ネタとしてパロディが仕込まれているのも遊び心があって良い。もっと広いフィールドで、走り回ったり、飛び回ったりできたら嬉しいな。
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プレイ時間は3時間程度で、最初から進め方を調べながらトロフィーを狙えば1時間程度でプラチナトロフィーを取得することも難しくないだろう。ラストの怒涛の展開は目を見張るものがあり、初見で挑んでもらいたい。PSPlusのフリープレイの対象にもなっているので、是非とも触ってみてもらいたい。
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それでは。
おわり。
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