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日本人には理解不能?ダメージを受けるとパンツを1枚失うーー『スポンジ・ボブ:Battle for Bikini Bottom - Rehydrated』のカオスな世界
名前だけは聞いたことがあるアニメ『スポンジ・ボブ』。謎に人気が高い黄色のキャラクターに迫るため、フリープレイ対象となったこのタイミングで接触をしてみた。
頭おかしなった。
そもそも『スポンジ・ボブ』とはなんだ???
私も知らん。調べる。
…
…
…
アメリカのアニメ。以上。
……ではあまりにもなのでもう少し書く。
『スポンジ・ボブ』(原題:SpongeBob SquarePant)は1999年5月から放送されているアニメ。海底都市「ビキニタウン」を舞台に、スポンジ・ボブを中心としたキャラクターたちを描いたギャグアニメ。日本では、衛星放送を利用することで2000年から視聴可能となっていた。その後、NHKやアニマックスの他、TOKYO MXなどのローカルテレビ局でもちょこちょこと放送がされ、じわじわと日本にも浸透していった。現在では世界30ヶ国で放送されている世界的なアニメだ。
2022年4月現在、シーズン13まで続いている長寿アニメとなっているため、アメリカ人と仲良くなるためには知っておいて損はないだろう。AmazonのプライムビデオやNetflixなどのサブスクでは、全部ではないが視聴可能となっている。
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で、本作の話
『スポンジ・ボブ:Battle for Bikini Bottom - Rehydrated』は2020年8月20日にNintendo Switch、PS4、Xbox One、PC、スマートフォンでリリースされた3Dアクションゲーム。初っ端からトバしてくる『スポンジ・ボブ』のノリに胸焼けをするが、中身のアクションは「マリオシリーズ」のような丁寧な作り。派手なポイントはないが、キレイな映像にサクサクとしたアクションで安定した作品となっている。
「Rehydrated」とあるが、これは『スポンジ・ボブ』の世界観に合わせたリマスター版ということを指している単語。初出は2003年にPS2、Xbox、GCなどでリリースされていたもので、日本では未発売となっていた作品。
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そのリマスター版が本作となる。海外の方が比較動画をアップロードしているが、単純なグラフィックの進化に加えて、鮮やかな色彩とポップなカラーデザインが目を引く作品に生まれ変わっていることがすぐにわかる。
開発はオーストリアの「THQ Nordic」。元々は別の名前だったが「THQ」の商標を取得した後に改名。他にも様々な会社を買収したキメラ的な存在。ファミ通から「THQ Nordic通」という専用ページが作られているほどの会社だが、私はあまり良く知らない……。勉強不足。
初見殺し? 異世界転生してしまったかのような世界観
冒頭でも書いたが、『スポンジ・ボブ』をよく知らないまま始めたので世界観がカオスすぎて面白かった。
ゲームのストーリーとしては、プランクトンという悪者がロボットを複製する機械を作ったが、手違いで言うことを聞かない状態で複製されたため、街中に暴走ロボットが溢れかえる事態に。そこでスポンジ・ボブがなんとなく解決する流れとなる。元凶のプランクトンは悪者といっても、かわいらしい悪者って感じ。
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ゲーム中に「パンツ」が出てくるが、これはいわゆるHPやライフにあたるものになる。「パンツ」の上限をアップさせるには「黄金のパンツ」を手に入れる必要がある。シュールでおもしろい。
いや、おもしろすぎる。 #PS4share #スポンジボブ pic.twitter.com/5mDkxESlXF
— のぶぶ (@NoticeBeefBell) April 15, 2022
「パンツ」がアイテムとして出てくる作品なんて、ファミコンの『ドラゴンボール 神龍の謎』以来だ。ただし、スポンジ・ボブの足は速くならない。
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集めるアイテムは「黄金のフライ返し」や「くつ下」という独特なもの。「黄金のフライ返し」は新しいエリアに行くために必要なアイテムだが、どういう効果があるから集めないといけないのかは謎のまま進む。「くつ下」は集めると「黄金のフライ返し」を手に入れることができるアイテム。臭そう。
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カオスな世界観とは打って変わって、スタンダードな作りの3Dアクション
突飛な設定や会話に面食らうが、ゲーム自体はお手本のように作られているアクションゲーム。グラフィックはキレイで、高所から無理やりショートカットするなどの自由さもある。個人的には『スーパーマリオ64』のような3Dアクションに近い感覚を覚えた。
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本拠地となる「ビキニタウン」から複数のステージに移動しながら「黄金のフライ返し」を集めることになるが、各ステージの収集状況がすぐにわかり、「黄金のフライ返し」がある場所の近くにワープできる親切設計が素晴らしい。また、「くつ下」の数も併せて表示されており、ステージをくまなく探して確認する必要がないところも嬉しい。
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難易度としては簡単な部類。仕掛けはわかりやすく、つまずく箇所はそこまで無い。一部ステージでは精密な操作が必要とされたり、道がわからなくなったりするが、コンプリートを目指さないのであれば特に問題はないレベル。アクションゲームが苦手でも安心してもらいたい。
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欠点はほぼないが、突出する部分もない
全体としては上手くまとまっていて、大きな欠点はない。ただし、この作品だからこそのポイントも無い。いわゆる「キャラクターゲーム」だからということもあるかもしれないが、コレといった特色もない。強いて挙げるなら独特な世界観くらいだろうか。良くも悪くもスタンダードな3Dアクションゲームといったところだ。
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3Dアクションとしては入門編のような丁寧な作品だが、物足りない感が強いゲーム
これだけは何度も言うが、決して悪い作品ではない。『スポンジ・ボブ』のファンであるならば触って損はない出来ではある。ただ、キャラクターに興味がない場合はあまりおすすめはできない。
ステージ数はほどほどにあり、キャラクターの特性を活かして進むのは面白いが、キャラクターを交代できる場所が限られていたり、わかりづらい部分も多々ある。ボス戦は「回避パート」と「攻撃パート」がわかりやすく分かれていて簡単だが、作業感が強い。リマスター作品ということもあり、物足りなさは強く感じた。
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クリアまでは10時間に満たない程度だろうか。PSPlusのフリープレイ対象となっていたので、試しに触ってみるのも良いかと思う。プラチナトロフィーも比較的取りやすい。
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それでは。
おわり。
エリア範囲外に出た場合に戻されるのだが、急に実写の手が出てきてビビった。たぶん原作通り。
ドキッとするわ。 #PS4share #スポンジボブhttps://t.co/RKZKgGoT2e pic.twitter.com/rI6K4KlPU5
— のぶぶ (@NoticeBeefBell) April 15, 2022
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