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第九話 覚悟を決めるとドアが現れる 「ねじれ女子の婚活物語」〜38歳OL マリエさんの場合

「お花見をね、結婚して退会された会員さんたちと毎年しているんですよ」

奥様の豊子さんがニコニコしながらお菓子とコーヒーをマリエさんに勧めながら言いました。

「え、退会した会員さん達とお花見ですか?」
驚いたマリエさんが聞き返すと
「そうなんです。ハッピーウェディングクラブのクラブ、というのは、退会されても末長く関係が続けばいいな、という意味合いが含まれているんですよ」
と大西さんが言いました。

(普通だったら、退会したら、ハイ、それまで っていう感じなんじゃないかと思ってたけど、違うんだ)

「年齢も年齢で、もう崖っぷちで、最近は恋愛もしてないです。なので、とりあえずいろんな相談所のお話とか聞いて決めようと思っています」

「はい、わかりました。では、弊社のご案内をさせていただきますね」
大西社長は会社案内と料金表を広げて、丁寧に説明をしてくれました。

そして、ここは大切ですよ、という風に、
「結婚相談所の最大の特徴は、結婚したい、という方が登録されているので、合コンとか婚活アプリとは違って、お相手の情報が正確ということなんです。男性であれば年収などもきちんと表記してあります。
あと家族構成もきちんとわかるシステムになっています。

20代はじめで若い方であればいろんな経験は人生の糧になると思いますが、30代後半で合コンや婚活アプリは、恋愛が苦手な方には少し厳しいかもしれないですね。」

(そうかあ、年収とか家族構成とか、やっぱり気になるところも最初からわかるシステムなんだ‥嘘はつけない仕組みになってるんだなあ)
マリエさんは結婚相談所という仕組みが、結婚したいけど相手がいない、男性に聞きたいことが聞けない&男性とうまくコミニケーションがとれない悩める子羊女子の救いになっているんだと感じました。

「それから弊社の特徴としてはマル適マーク取得(CMS)※という資格を持っています。これは、経済産業省が作成した「結婚相手紹介サービス業に関するガイドライン」を基に、第3者機関が結婚相談所を審査し、審査基準を満たしていることを表していて、会員さんが「安心 安全の中で婚活ができる」ような基準を満たしていることを認証してもらっています。」

マリエさんは他の結婚相談所のホームページを結構チェックしてきましたが、この「マル適マーク取得」というものを持っているところはあんまりないようでした。
そのことからも、こちらは数多くある結婚相談所の中でも、安心して活動できる相談所のひとつなのだと確信を持ちました。

また、マリエさんののように、会社と家の往復で出会いがほとんどない、という女性にとって、どのくらいの男性と接点を持てるのか、というのも聞いてみたいポイントでした。

「今、会員さんは何名ぐらいいるんですか?」

「会員さんは、ホームページにも載っているんですが、
1、日本結婚相談所連盟(IBJ)   68、219名
                                                 (2021年2月現在)
2、良縁ネット                    約40,000名(提携含む)
                                                (2021年1月現在)
3、日本結婚相談協会(JBA)   約52,000名(提携含む)
                                                (2020年8月現在)
4、日本ブライダル連盟(BIU)  約50,303名(提携含む)

                                                (2020年2月現在)


という感じです。」

「結構いらっしゃるんですね~。」
マリエさんは会員さんの人数の多さにびっくりしました。

「そうですね。この中から、将来のパートナーを見つけるか、もしくは、うちの会員さんにもいたんですが、婚活している途中にすぐそばに将来のパートナーがいたことに気がついてそちらと結婚した、という方もいらっしゃいますよ。」

「そうなんですか~。」

(婚活は自分にとって全く未知の世界だったわ。聞きにきて正解だった)

「あの、結婚相談所に入ったら、結婚は早いんですか? 私はもう38歳で、あと4ヶ月で39歳になります。子供は欲しいです。たぶん崖っぷちなので、やっぱり焦りがあります」

笑顔で丁寧に説明してくれる大西夫妻に、素直に話せているマリエさんがいました。

大西さんの横で静かに話を聞いていた豊子さんは、少し間をおいて静かに口を開きました。
「結婚する!と覚悟を決めた人は早いんですよ。覚悟を決めた人には、なぜか不思議な縁がやってくる経験を私たちもたくさんしています。
いつか、は、こないから、今、どんな選択をしていくか、が大切かもしれませんね。」

(いつか、は、こないんだ‥。まだ、私は大丈夫、と、どこかで私思ってた。でもそれは幻だったわ‥)

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