選手に共感する
先日、ある選手から相談がありました。話を聞いてみると
「練習に身が入らない」、「全然休みがないから休みたい」
などネガティブなことがたくさん出てきました。
この時、もしコーチング的なコミュニケーションをするなら、
「本当はどうしたいの?」
「あなたの目標な何?」
などと聞くことになります。
でも、このようなコミュニケーションは選手の気持ちがポジティブな状態でやる気も十分な時なら機能しますが、今回のようにネガティブな状態だとうまく機能しません。
むしろ、関係性を悪化させてしまう可能性があり、私は信頼を失い今後この選手から相談されることはなくなってしまうかもしれません。
ではどうしたらのか?
それは、カウンセリング的なコミュニケーションをすることです。すなわち、コーチングのような質問せず、選手の目標は一旦脇に置いて、ひたすら選手の話に耳を傾け、共感してあげることです。
この選手の時に私は
「忙しいよね」「休みたいよね」
などと声をかけ、練習や試合の目標には一切触れませんでした。
そして結果的にどうなったかというと、思い切って練習を休んて気持ちがリフレッシュされ、また元気に練習に戻ることができたそうです。
選手の気持ちがネガティブなままだと、コーチング的な関わりでは限界があります。選手は、ただ話を聞いて欲しいだけなのかも知れません。
選手はコーチに対して、アドバイスをして欲しいのか、ただ話を聞いて欲しいのか、ある程度見極める必要があります。
その上で、コーチング的なコミュニケーションをするのか、カウンセリング的なコミュニケーションで共感するのかを選択して選手と話せば、選手はきっとポジティブな状態になり、また目標に向かって進み続けるでしょう。
共感はとても大切です。時にはアドバイスや質問などせず、ひたすら共感してみてください。それだけでも、きっと選手は変わります。
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