Yorenって何をしてるの?
今回は、私たちYorenが中国で展開している事業内容について、ご紹介したいと思います。
1. Yorenとは
「文化と文化をつなぎ、人と人とがわかりあえる世界をつくる」をビジョンに、上海を主拠点にリテール企業や消費者ブランド企業に対し、マーケティング領域でのトータルソリューションを提供しています。
ソーシャルメディアやECデータの分析、それに基づくコンサルティング、SNSマーケティング運営、ECサイトの運営、獲得した顧客会員管理(CRM)までをすべて自社でサービス提供することができ、特にCRM事業でYorenが管理する会員数は、中国全土で5,000万人を超えています。
事業の全体像はこんな感じです。
主要な事業をそれぞれもう少しご紹介すると、
2. データ分析
ソーシャルリスニングを主要なサービスとして、中国市場の膨大な実際のEC販売データとSNS上の口コミデータを分析することで、中国でのマーケティング戦略を構築するための入り口として位置付けています。競合商品とのブランドイメージの比較、ターゲットとするユーザ層のインサイト抽出、販売データに留まらない市場認知やブランドに対する態度変容を含めた広告効果測定、などが可能となっています。
3. 顧客会員管理(CRM)
オンラインでの顧客獲得コスト上昇、大手プラットフォーマーによる市場の寡占などにより、潜在顧客や既存顧客を自社で管理して常時コミュニケーションできる状態を保つことは、他国と同様、中国でもますます重要なマーケティング戦略の柱になってきています。
Yorenは、ローソンなどリテール企業向けに、ウィーチャットのミニプログラムを主要なプラットフォームとして、会員管理サービス・プログラムの開発、運営を行っています。
また、リテール企業だけでなく、大手IP企業にも、同様の会員管理サービスを提供しています。またこの文脈で、中国で最近市場規模が急拡大しているトレーディングカードゲーム市場にも進出していて、中国各地で開催されるカードゲーム大会の運営システム開発なども行っています。この領域は日本発スタートアップというYorenの生い立ちが有利に働くところも多分にあって、戦略的に注力しています。
CRM事業の支援事例が、最近取り上げられた記事はこちらです。
4. EC運営
中国大手ECプラットフォーム上での店舗運営を、ワンストップで提供しています。事業モデルとしては決して目新しくないですが、全体のEC市場が安定成長期に入った中国で、この事業は市場規模としては日本などと比べて相変わらず圧倒的に大きいものの、新規参入がほぼなくなり残存者利益が刈り取れるステージに入ってきたと思っています。
また、前述のSNSデータ分析事業での潜在顧客や競合顧客インサイトを最大限活用した販売戦略を立てることができるのも、YorenEC事業の特徴です。クライアントの業種は多種多様ですが、海外ブランドの競争力がまだ強い食品や、最近の中国政府による院内処方薬価低減政策を機にオンラインOTC医薬品市場の拡大が見込まれるヘルスケア、には特に機会が大きいと思っています。
5. おわりに
このような事業を、およそ180名の体制で運営しているのが今のYorenです。事業ポートフォリオもだいぶ多様化できてきて、急成長が見込める領域と安定成長プラス競争環境が好転している領域とのミックスで、売上と利益を両方追っていけるステージに入ったのもいいことかなと思っています。
一方、事業によっては、今のスタートアップ業界で必ずしも旬といわれる領域ではないかもしれません。その時々の資本市場から高い評価を受けるような事業を取り組もうという意思はもちろんあるものの、アウェイの海外で、ましてやただでさえ競争環境の激烈な巨大マーケットで戦うには、他が揃って目指すようなところでガチンコ勝負をしてもしょうがないでしょ、とも思っています。
日本発というDNAが生きるところや、今のYorenには十分意味があってレッドオーシャンでもないところを淡々と狙っていく、それでも大きなマーケットを選んでいるので、結果的に資本市場からも「おっ」と思ってもらえる十分な数字を創っていけるはずです。
というわけで、Yorenってこんな会社ですが、
・デジタルマーケティング領域でのコンサルティング、CRM、EC
・リテール、消費者ブランド、IP、ヘルスケア
といったところで、私たちにご関心を少しでも持っていただける方や企業さまがいらっしゃれば、ぜひお話しさせていただきたいです!
この次は、中国に加え、昨年進出を決めたアフリカ市場について書こうと思っています。
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