見出し画像

あなたの身体は、自分の所有物か?

自分とはどこまでが自分なのだろうか?

常識的には、この肉体が自分の全てであり、考えたり感じている主体も、その肉体の中に存在すると考えられている。でも、どんな優秀な科学者も、実際に主体が肉体のどこにあるかを見つけれた人はいまだかつて存在しない。

日本人は昔から、その理知的な洞察力から、自分の魂と肉体は別々のものだということがわかっていたのに、西洋文明の影響を強く受けてからはそのことも忘れてしまったようだ。

私も、幽体離脱くらいはしたことがあり、世の中の諸現象から演繹的に考えても、魂と肉体は別物というのが唯一解だ。よく、「肉体は魂の入れ物」という言葉があるが、本当にその通りで、ガンダムとかエヴァンゲリオンに乗っているみたいなものである。要は肉体は借り物である。

実際は、3ヶ月くらいの胎児の時に魂は入るらしい。そして死ぬ時には魂が肉体から離れる。お医者さんの池川明さんの本なんかを何冊か素直に読めば、魂という存在を信じないわけにはいかないだろう。

何を言いたいかというと、みんな健康に意識をし過ぎではないかということ。地球上で使うレンタカーを借りた後、目的地に着くことより、道中を楽しむことより、レンタカーに傷がつかないか、レンタカーが壊れないかを気にし過ぎている人が多いのが現状だ。それで旅が楽しめないのなら本末転倒。レンタカーなんか借りに来なかったら良かったのだ。

もちろんある程度のメンテナンスは大切。目的は旅をすることであるのだから、そのために必要な最低限の乗り心地や、スピードを維持することは必要。でも最終レンタカーを返すときには、ピカピカである必要はない。色々なところを走り回って、思い出の傷がたくさんついた車の方がかっこいい。

なぜここまで健康を気にするかというと、それは根底に死の恐怖があるから。死が怖いと思っているからそれを避けようとしているだけ。でも実際に死というものの恐怖の大半は、知らないからということに尽きる。人間は知らないことが怖い生き物だ。

言うたら”死”は、レンタカーを返却するだけの行為である。そしてあなたはいままで何百回も旅をしてきて、その都度レンタカーを借りては、返却してきた。何をいまさら怖く思う必要があろうか?レンタカーを返却するよりもっと怖いことは、旅を楽しめいことの方ではないのか。

結局、恐怖をなくすには、正しい知識を学ぶしかない。今回の新型コロナウィルスのパニックは死の恐怖が根底にある。大半の人が死の恐怖がなかったら、国々はまったく違った選択をしたであろう。

国が正しい選択をできるよう、自分たちが旅を精一杯楽しめるよう、一歩一歩確実に、正しい知識を広めていかなければならない。それが私の旅である。

いいなと思ったら応援しよう!

高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
泣いて喜びます!いただいたお金は、新しい本を買うことに活用して、還元いたします♪