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全ては逆。苦しいときこそ与える。

10年ほど前に、起業した当初、びっくりするくらい全然うまくいきませんでした。

真っ暗闇のトンネルに入った感じです。このトンネルに出口があるのかも、もしあったとしてもどうやってその出口に辿りつくのか、方法論もまったくわからない状態でした。

精神的にも苦しく、イヤホンで「斉藤ひとり」さんの音声データを聞きながら、街をとぼとぼ歩いてたりしてたことを思い出します。

そんな状態になると、人はますます自分のことしか考えられなくなるものです。とりあえず、自分の利益って。それがないと生きていけないからって。これがドツボの始まりです。

そして極限までドツボにはまったときに、ようやく開き直れて、考えることができました。

どんなに苦しくとも「お客さんの事を一番に考えないと」って。そこから事業は好転していきました。

今から振り返れば当たり前です。
与えてなかったから、自分が苦しかっただけだったのです。与えてないのにもらえるものなんてある訳がありません。

与えるから、回りまわってお礼をいただけるのです。

これはビジネスに限らず、人生は全部そうです。万有引力の法則のように、宇宙の仕組み自体がそうなっているのですから。

与えたらもらえる。自分が苦しいと言うことは与えてないからです。人を喜ばしていないからです。

苦しいなって考えている人は、いまあるリソースを使って、他の人を精一杯喜ばしてあげてください。返ってくるのは、お金じゃないかも知れませんが、あなたを幸せにする何か、あなたを苦しみから抜けさせる何かが、必ず返ってきますから。

誰もがこの平等な宇宙の法則の上に暮らしているのですから、誰でも100%そうなります。

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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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