私の最初の起業は、ある売上200億の会社の創業者から出資してもらってのスタートでした。
最初の1年は、まったく事業がうまくいきません。
自分の能力がまったくの「うんこ」だと思いました。
出口のないトンネルに入った感じで、どっちに歩いたら光が射すのか、そもそも出口なんてあるのかもわからず、ただ無駄に動き回っていた1年でした。
そんな中でも、月に1回は必ず、その社長に現状と展望の説明に行く必要がありました。
これが死ぬほど怖い。
だって、報告終えると、その社長は30分は沈黙するんです。
まだ、怒られたりする方がまし。
沈黙が一番怖い。どういう感情なのか、いつ何を言い出すのかわからない時間が、死ぬほど長く、ほんと逃げ出したかった。
沈黙が意図的なのかもわからないですし、それが功を奏したのかもわからないですが、二度とこの恐怖を味わいたくないと思って頑張れたのは確かです。
何ごとも怒られる方が本当にまし。
沈黙が一番の恐怖です。
世の中には、「飴と無視」という言葉があります。
「鞭」ではなく、「無視」です。
結局、鞭って飴になってしまうんですよね~。
SNSで、何か悪口を書き込まれて、それに「鞭」として強く言い返したとしたら、それは向こうにとっては「飴」です。
何か反応があることが喜びの人ってたくさんいるのです。
だから、その人を喜ばせたくないなら、「無視」が一番。
「鞭」より強力なのは「無視」です。
やっぱり「沈黙は金」です。
下記は、ご飯に毎日、違う言葉がけをした実験です。
「ありがとう」という言葉を掛けたご飯は、発酵した感じです。
「バカヤロー」といい続けたご飯は、カビ生えて、酸っぱい匂いがします。
そして、「無視」し続けたご飯には、緑色のカビがびっしり生えて、ひどい悪臭がしました。
バカヤローより、無視が、エネルギー的にいちばんきついんです。