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鉄砲の弾をよける人。合気道開祖・植芝盛平

何ごとでもその道を極めた人というのは、もう人間の想像の範囲を超えることができてしまうものです。

合気道の開祖である、植芝さんもその一人です。弟子も神がかり的な強さでしたが、開祖の神秘的な力は群を抜いています。
https://youtu.be/a6EtwbiLTmI

例えば、汽車で10時間の旅をしている間に、弟子に鉄の扇子を持たせて、「もし私を叩けたら10段をあげる」って言って寝てしまいました。弟子が、なんども隙をついて叩こうとしましたが、事前に気付かれて、一回も叩くことができませんでした。

極めつけは、「ワシには鉄砲は当たらんのや」と言って、射撃場の的になることになりました。ちゃんと、誓約書を軍の裁判所に持って行ったので、死んでも文句は言えません。

当日、現れた射撃者はなんと6人。25メートル先から、オリンピック級の腕前を持つ鉄砲の検査官に、一斉射撃を受けることになります。

そしていざ「一、二、三」で一斉射撃。砂埃が舞い上がった瞬間に、なんと射撃した6人のうちの1人が、宙に舞って飛ばされていたのです。先生は、いつのまにか6人の後ろに立って、笑っています。

誰もが狐につままれました。何が起こったかを理解できる人はいません。納得できない検査官に懇願され、もう1度一斉射撃。射撃の瞬間に今度は、別の人が投げ飛ばされていました。弟子が目をこらしていたにも関わらず、先生の動きは何一つ見えなかったそうです。

帰り道に、その弟子が「いったいどうやったんですか?」と尋ねました。そうすると、

『引き金を引こうとした時に、黄金の玉がまず飛んでくる。弾はその後から来るから、よけるのはなんでもない。そして六人同時に打ってるつもりでも、一度には出てこない。必ずばらばらだから、いちばん先に来るやつのところに行けばよい。』

という言い分です。なんでも、金の玉が来てから弾が届くまではすごい時間があるというのです。もはやマトリックスの世界の体現で、常識から考えたら凄い話ですよね。痺れます。かっこいい!!!

別の本で、弓道を極めた人の話を読みましたが、もう的は見ず、的と弓を一体化するようです。だから、暗闇だろうと何発撃とうが、ど真ん中に当たります。ヨガを極めた人も、10メートルのクレパスを、一歩で渡ったりできます。なんでもイメージの中で10メートルを1メートルに縮めるそうです。

なんとなく、極めた人の言ってることは感覚的には同じようなことを言っている気がします。しかし、これが実際に現象として現れているということは、これこそがこの宇宙の科学なんですね。不思議と思っているうちは、まだこの科学をまったく理解できていないということとイコールです。

私も、何か一つをここまで極めて、この感覚を体感したい~ってすごい思います。せめて目の前で見てみたい。いまは、合気道、弓道、柔道なども単なる競技スポーツと化して、当初の目的からは全く外れてしまっています。勝ち負けとか、技とかは正直どうでも良くて、一つの道を極めることで、この世の神秘を知り、魂を磨き、人間として成長するのが目的です。

どなたか凄い人を知っている方がいたら本でも良いので教えてください☆目の前で見れたりしたら、一生の宝になります。






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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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