困っている人がいると、助けたくなるのが人情です。
ただその人のことを深く思えばこそ、助けない方が良い場合がある。という話です。
元サッカー日本代表監督の岡田武史さんは、尊敬する監督の中の一人です。岡田さんは、哲学がとてもしっかりしているのが面白いんです。
その彼の名言の中でも、好きなセリフをそのまま引用します。
”スランプに陥った人を助けない。”
なかなかできることではないですね。
その人の自力で這い上がる力を信じ、自力で這い上がらないと意味がないと理解し、心を鬼にして「助けない」を選択する。
子育てとか、カウンセリングの場でも出てくる場面だと思います。
相手がプロではないので、同じようにどん底から這い上がるのを待てば良いのかというと、若干の違いはあるとは思いますが、
「相手の力を信じる」ということは同じだと思います。
自分が嫌われたくないとか、自己承認欲求を満たしたいとかで、すぐ人は助けてしまいがちですが、ぐっと歯を食いしばって「助けない」という選択肢は、人生の中で、持っておきたいなと思います。