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睡眠で治らない病気は治らない。

大まかに言うと、これは真実です。睡眠で治らない病気は決して治りません。

人間の身体が一日にできることには限りがあります。使えるエネルギー量が決まっているからです。

日中起きているときは、体を動かしたり、食事を消化したり、身体は大忙しです。とても、体をメンテナンスすることにエネルギーを使ってる余裕はありません。

だから、夜に寝ているときに体は自分をメンテナンスしています。壊れているところは修復し、病原菌が侵入していたらやっつけます。病気になると、人間も動物も、眠たくなるのはそのためです。

日頃の睡眠不足はとても危険です。体の修復が間に合わなくなり、病原菌に対しても対抗できなくなります。精神も蝕まれますし、睡眠不足は万病の元です。

お医者さんは病気を治すことはできません。やれるのはサポートだけです。病気を根本から治すのは自分自身の体だけですから、睡眠で治らない病気は治らないということになります。

その時に重要な要素は3つです。

1、体をメンテナンスに集中させること。

胃の中に食料が入っていたら、身体は消化にエネルギーを費やさないといけません。なので、食事は早めに済ませて、眠るときには治療に専念できるようにしてください。


2、必要な材料をたっぷり供給しておくこと。

身体に十分なエネルギーはあっても、材料がなければ、治療はできません。まず大切なのは十分な水分。からだの全ての化学反応は水の中で起こりますので、水分が足りないことは致命的です。あとは、基本となるミネラル、ビタミン、たんぱく質あたりがあれば基礎は押さえれます。特に病気のときは、栄養素はちょっと意識してください。


3、睡眠時間と質

睡眠時間中にメンテナンスをするわけですから、その活動をするのに必要な時間は睡眠をとってください。人によっても、体の調子によっても変わってきますので、時間は身体に聞いてください。できたら自然と目が覚めるまで寝させてあげてください。もし朝決まった時間に起きないといけないときは、夜寝る時間を早めるだけです。

次に質です。10時間寝たとしても細切れに起きたり、眠りが浅かったりしたら治療効果が薄れます。快適な環境で寝れるように、できるだけ配慮してみてください。


日頃から、睡眠メンテナンスを心掛けていれば、大きな病気にはまずならないはずです。




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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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