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90秒後に感情は消え去る。【脳科学】

脳卒中になった脳科学者の研究の話です。

彼女が、自己体験を生かして行った研究の1つが、「私たちには感情回路を自ら選んでオン・オフにする力がある」ことの探求です。

私たちの感情回路が刺激されて、感情的な反応を引き起こすと、その感情の元になる化学物質が体中に満ちます。

しかし放っておけば、感情物質が血流から完全に洗い流されるまでは、90秒足らずだそうです。すなわち1分30秒立てば、あなたの身体から感情は消えているはずなんです。

もし感情がそれ以上続いているとするならば、それは、あなたがそのできごとを思い出して、感情回路を再び刺激するからです。
あなたが回路を刺激するたびに、感情物質が放出され、あなたはまた90秒その感情を味わうことになるのです。

最初の反応は仕方なくても、感情がリピートするかは、あなたの意思次第なのです。彼女はこれを「90秒ルール」と呼んでいます。

この負のできごとを思い返さないというのは、幸せに生きるには非常に大切です。ぼやぼやしてると、何度もできごとを思い返して、感情回路を刺激してしまうのが人間。

そこで私がおススメしているのが、3秒ルールです。
ネガティブなできごとが起きたときに、感情の雪だるまが大きくならないうちに、3秒以内にくさびを打つのです。

「失敗した」➡「成長出来てラッキー」
「雨降った」➡「農作物が喜べて良かった」
みたいなポジティブ変換を3秒以内に行うと、ずるずる嫌な感情を引きずらないで済むのです。内容なんて適当で良いんです笑

10分後とかから始めても、もう負の感情が膨れ上がっていて、少し苦労しますので、できるだけ早く行うのがポイントです。

なんかしら対策を打っておかないと、90秒以内にまた感情回路を再刺激してしまいかねませんから。

長年、ある人を恨み続けたりしている人は、相手がひどく悪いことをしたかというとそうではなく、自分の思考法の問題だけです。

もちろん好きならその感情に浸り続けても良いですが、わたしなら恨みの感情をずっと心に持ち続けたくないので、すぐに追い払って、幸せの感情で満たされるように努力すると思います。

幸せに生きるには意思の力が必要です。そのためには、人生経験を通して、「幸せ筋」を鍛え上げていくのが、とても大切になってきます。



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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/
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