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足利事件に見る、エビデンス主義の危うさ。

ちょっと前に流行った、「文庫X」はご存知でしょうか?
タイトルを隠して、「絶対面白いから読んで!」と宣伝して売れた手法です。


この文庫Xの中身である、「殺人犯はそこにいる」という本は、現代人必読書です。めちゃくちゃ面白いです。

足利事件という冤罪事件の真犯人や捏造の証拠を、ジャーナリストが見つけ出し、死刑判決を受けていた方が、無罪になったという、映画のような話です。恐ろしいのはこれがドキュメンタリーだということ。気色の悪いこの世の闇を学ぶことができます。

警察は、プライドのためだけに、エビデンスを捏造し、無実の人を捕まえ、それがばれたくないためだけに、真犯人をいまだに見逃しています。(時効成立)

もはや警察としての機能を何も満たしておらず、腐敗もここまでか、という感じです。

その時に、警察が捏造したエビデンスがDNA鑑定です。

犯人の精液とみられるものと、無実で捕まえた方の、DNA鑑定を実行しました。

そのときに、DNA型が同じ部分だけを抜粋し、違う部分はカットして、同じものだとでっち上げたのです。

恐ろし過ぎますよね。警察はDNAが一致しないから別人だと知っていたということです。でも、犯人を挙げないと市民からの叩かれるという、プライドを優先し、証拠をでっち上げて無実の人を死刑にしたのです。その結果、真犯人は見逃すしかなくなります。

無実で捕まった人は溜まったもんじゃない。そして、殺人犯を野放しにされて市民も溜まったもんじゃない。誰得?の世界です。

とま~、この話自体は、相当ひどい話ではあるのですが、こういうタイプの証拠の捏造はその辺でいくらでもやられています、というのが今日の話です。

薬のエビデンスなんて、自社調べで通ります。だからやりたい放題です。

よくあるのがこのように、有意差が出ない治験者を、途中で理由をつけて治験から外して、有意差が出そうな人だけのデータを集めるというやり方です。ファイザーは今回のコロナワクチン治験でも、このようなやり方を平気でやっていました。アメリカの厚労省的なFDAと結託してです。

結果にはそもそも、ばらつきがあるものですから、このやり方なら、大抵のものは有意差ありと結論付けることができます。

また外部のお医者さんなどに試験を頼んだ時も、全然結果が出ないと、何べんも結果が出るまで同じことをやってもらうそうです。

こんなの証拠と言えるでしょうか?!エビデンス主義の人は、こんなものを後生大事に掲げて正当性を主張してきますが、それは本当に危うい。

私の経験値では、エビデンスは参考程度にしないとかなり恐ろしい目に遭います。それよりも理論を積み上げた方が、大きく間違わない結論を導けます。

結局、文庫Xの警察と構造は一緒です。

その人たちは、本来の目的を忘れ、エビデンスを捏造し、市民の犠牲にし、自分らの利益だけを考えているのです。

これは、別に警察や製薬会社だけに限ったことではなく、どの業界や分野にも見られることではあります。

ただ、警察は人の一生に大きく関わる。製薬会社や厚労省は、人の命に大きく関わる部署ですので、そこの腐敗は悪影響が大き過ぎます。

結局、再発予防のために、システムをいくら変えていっても、人の内面の腐敗は変えることはできませんから、その隙間を縫って、同じような事件は起こり続けるでしょう。

50年、100年スパンで、教育自体を変えていくのが、結局は一番の近道です。そして唯一の方法でしょう。ま~国はここまでの変革を絶対やりませんけど。

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