ずっと調理してみたかった初めての食材を扱う(バナナの花)
アタクシずっと、ご飯作ってきたし、
どちらかといえば、たくさんの地方や国のご飯を作る方だ、と思う
でも、世の中にはまだまだ×100、知らない食材が沢山ある
インドは、地方色も豊かだし、料理の歴史も深い
多分私達が知っている豊かで深いというレベルをはるかに超えた多様さにプラス、アーユルヴェーダや宗教別の食文化も混ざるから、想像を超えるバラエティさだ
あと、普通は食事を作る時
買う食材はその場所で手に入りやすいものだよね。当たり前だけど。
なので、例えば私が長年住んだデリーNCR(デリーとその周りを含む首都圏)のような都会では人口の多様性と所得に合わせて割とバラエティー豊かなものが手に入るが、今住んでいるウットラカンドの田舎(人口約400人、戸数約100)では、近所の村で採れるものか、インド人の誰もが知っているような超有名で昔からあるブランドの食品(Maggi やDabur、Parleの商品の一部)しか手に入らない
住むところによって食卓に上がるものが変わってくるのって面白いよね
で、大概その土地で採れるものは、その土地の調理法が一番美味しいのよね
そこで!
(何がそこで!なのか知らんけど)
バナナの花って食べたことある?つか、見たことある?
↑の写真にあるようにバナナがぶら下がってる枝(?芯?)の先っちょにぶら下がってる紫のでかい蕾がバナナの花です
うちのファームにはバナナも育ってます
んで、バナナの木めちゃでかいです
バナナの木も、ココナツの木とまではいかないけど、いろいろな部位が役立ちます
葉っぱはお皿や屋根葺きに、若木の茎の部分はレンコンみたいなシャキシャキ食感の食材だし、実と花も食用
そのバナナの花は、ベンガル地方(バングラデッシュ含む)、南インド地方全域、タイ、マレーシアで食用に使われてます
私が住んでたデリー近郊には一応八百屋さんにも売っていたけど、八百屋さんに一つか二つ隅の方に並んでる程度だった。
けど、うちの家族は買ってなかったし、調理もしていなかった(パンジャビ一家だからね)
今住んでいる、ウットラカンド州高度約900mのヒマラヤ山脈の麓は、
とても気候がいい上に、肥沃な土地で、山の麓の割に熱帯雨林気候に近い温暖な季節が一年を通してまぁまぁあるところなので、山岳地帯では育たないようなトロピカルな植物が育ったりしているのです。なので、パッションフルーツや、バナナなんかもよく育ちます
で、うちのバナナの木にぶら下がってるバナナの花(蕾)を見て、ベンガル人の宿泊客の方がバナナの花の処理方法と調理方法を教えてくれたの。
前々から、作ってみたいなぁと思ってた私は、今回初めて下準備から調理までやってみました。
↓短い動画開くかな?
何かすごい好きな色合いなんだけどw
深い紫と薄いピンクと薄い黄色❤️
この紫色の花びらをめくると、中に整列して並んでる花弁が出てきます
この花弁一つ一つの中には、長い雄しべが一本、それよりは少し短い雌しべが10〜12本並んでいるので、雄しべと、うすーいピンク色の蓋のようなカバーの2パーツを取り除きます
濃い紫の花びらを何回か剥いていくと、だんだん薄黄色になってきて、中の花弁も柔らかいものになってきます
花びらが、若い筍のような質感になってきたら、あとは全体をザクザクと切って、雄しべを取り除いた花弁と一緒に調理します
↓お皿いっぱいの下処理した花弁
縦20cmくらいの太った蕾からこれだけ取れました
あとは、花弁だけを衣につけて天ぷらにする Banana Flower Crisp
か、加熱して下処理(刻んだ花弁と柔らかい蕾をターメリックと塩を入れたたっぷりの水で20分くらい茹でて、お湯を捨てる)をした後に
ベンガル風の Mochar Bora (かき揚げ)や、
Vazha koombu payar thoran (ケララ風ココナツ入り炒め物)
にして食べます
調理前にはしっかり加熱の下処理
(刻んだ花弁と蕾をターメリックと塩を入れたたっぷりの水で20分くらい茹でて、お湯を捨てる、しつこい?w) をしないと、すごくエグミがあってとても食べられない
でもちゃんと下処理をすると独特の甘い香りの、ミルキーなエキゾチックなフレーバーでとても美味しかった!
でも、バナナの味は全くしないのね。
ちなみに、私はこのCrispsと呼ばれる天ぷらのようなものと、
ベンガルMochar(ベンガル風炒め物)を作りました。そっちは写真も動画も撮らなかったので、また今度
あと、包丁と、手のひらとまな板に油を満遍なく塗っておかないと、
バナナの灰汁というかベタベタの接着剤並の樹液が真っ黒ベタベタにこびりつくので、注意が必要であーる
新聞を引けというアドバイスを忘れて、あまりにバナナの蕾が美しかったから、
そのまま白いプラスチックのお皿の上で作業してたら後でひどいことになったよ。笑
美しいものには「トゲ」がある、ならぬ
美しいものには「アク」がある!
かなり、時間がかかる下処理だけど、私はこういう没頭できる単純作業けっこう好きなんだよな〜
時間があるとき限定ですが。
これからも、知らない食材にどんどん挑戦していきますわ〜
んで、滞ってるYouTubeも頑張るわ〜w