毎日楽しいことを考え続けると
あなたは毎日、どんなことを考えていますか? ポジティブなこと? それともネガティブなこと? 人は無意識のうちに、何かを考え続けています。ポジティブな人は良い出来事を思い浮かべ、そうでない人は、気づかないうちにネガティブなことばかりを考えてしまう傾向があります。
ネガティブな人が陥る悪循環
例えば、会社でミスをしたとしましょう。ミスをした瞬間から、「自分はダメだ」「また怒られる」といったネガティブな思いが頭の中で渦巻きます。そうすると、体も自然と緊張し、心はますます不安に満たされていきます。ネガティブな思考が次々と現れ、気がつくと心も身体もネガティブに引っ張られてしまっている。まさに負の連鎖です。
私も以前、仕事でミスをしたときに、自分を責め続けてしまった経験があります。その結果、頭がいっぱいになり、さらにミスを重ねてしまったのです。そうなると、自己嫌悪のループから抜け出せず、毎日がつらく感じました。
まずは思考を止める
では、どうすればこの悪循環を断ち切ることができるのでしょうか? 最初のステップは「ネガティブな思いが出てきたら、まず止めること」です。思考を止めるというと難しそうに感じるかもしれませんが、これは意識的にやることが大事です。例えば、何かネガティブなことを考え始めたら、「キャンセル!」と心の中で声をかけるのです。
それだけで、負の連鎖を断ち切る第一歩になります。
感謝の心を持つ
次のステップは「感謝」です。毎日の生活の中で、何かに感謝することを習慣にしてみてください。どんなに小さなことでもかまいません。たとえば、「今日も美味しいコーヒーが飲めた」「家族が元気でいてくれる」、そんな些細なことでも感謝をする習慣をつけると、心が自然とポジティブな方向に向かいます。
実際、私も感謝のリストを作るようにしたことで、気分が軽くなり、以前ほどネガティブなことを考えることが減りました。
ポジティブな思考へのシフト
ポジティブなことを考え始めると、自然と嫌なことを考えなくなります。もちろん、心配性の人は、すぐに頭の中で不安なことが浮かんでくるかもしれません。それでも、諦めずに続けることが大切です。意識的にポジティブなことを考え続けることで、少しずつネガティブな思考が減り、気がつけば、頭の中に占めるポジティブな割合が増えていることに気づくでしょう。
私の知人の一人も、心配性で何かと悩みがちでした。しかし、毎日「感謝リスト」を書くことを始めたところ、次第に心配事が減り、今では以前ほど悩むことがなくなったそうです。
刺激と反応の関係を変える
ただし、ここで注意してほしいのは、外部からの刺激があったときです。いくらポジティブに考え続けていても、突然嫌なことを言われたり、予想外の出来事が起きたりすると、一瞬で緊張し、ネガティブな感情が戻ってしまうことがあります。
だからこそ、「刺激と反応の関係」を変えておく必要があります。これが重要です。私が開発したエモーションフリーという方法では、ネガティブな刺激に対しても、ゆったりと構えることができるようになります。これによって、外部の刺激に引っ張られてネガティブな感情に振り回されることがなくなります。
反応を変えることで得られる自由
刺激に対する反応を変えることができれば、あなたは自由になります。感情に振り回されず、落ち着いて日常を送ることができるようになります。エモーションフリーは、簡単にできるセルフケアの方法で、特別な道具も必要ありません。私自身、毎日この方法を使うことで、感情に振り回されることが減り、心が安定するようになりました。
結局のところ、毎日楽しいことを考え続けることができれば、ネガティブな感情に引っ張られることは少なくなります。そして、心が落ち着き、平穏な日々を送ることができるようになります。それは決して一朝一夕で成し遂げられることではありませんが、少しずつ意識を変えることで、必ず効果が現れます。