毒親問題、絶縁が解決策ではない
毒親問題を持っている方で、家を出たり絶縁をすることによって楽になる方が多いのは知っている。ただそれは親との関係性が良くないので、それを遠ざけたと言うだけに過ぎない。
絶縁しても自分の中にある過去の体験は変わらないし、他人との関わり方も変わらない。
その部分をケアしない限り、 似たような人が目の前に現れて、親では無いけれども、威圧されたり振り回されたりすると言う現実がやってくる。これは、自分の中にある癖がリプレイしていると言うことになる。
つまり、自分の中の癖を改善しない限り、似たような現象にずっと振り回される。
良い例が 振り回してくる親から逃げ出したのに、結婚した相手が似たような人だったなんて言うことだ。実際に、こういうのは多くて、親が嫌いで、親みたいな人とは絶対結婚しないと思っていたのに、ふと配偶者を見たときに寝ている姿が親と全く同じなんて事はよくあるし、衝突する内容が大体同じと言うこともある。
つまり、あなたの意識していることが現実化している。毒親問題を解決していないので、 その部分を強調して見てしまうことになる。そうなると、逃げ出したはずの現実から引き戻されたかのような感覚に陥る人もいる。
解決策は、自分の中にあるメンタルの傷をケアすることです。それは思い込みであったり、癖であったり、考え方であることが多いです。
逆に言えば、傷の正体がわかっているので、解決はしやすくなります。思い込みであればその思い込みが正しくないことを証明すればいいです。癖であれば、その癖を止めるための策を取ればいいです。考え方が偏っている場合は、その偏りを直せば良いです。
特に被害者をずっとやってきた人は、被害者意識が強いので、事あるごとに誰かに対して 心の中で攻撃をしてしまいます。つまり、言葉には出さない暴言や相手をとっちめているイメージを作ってしまうと言うことです。
表に出しませんから、 トラブルにはなりませんが、あなたの中で攻撃性が育っていきます。日常ではめったに出ることもないでしょうが、酔っ払ったり、切羽詰まったときにその攻撃性が出たりして、つい怒鳴ってしまったりすることもあります。 制御が効かないので、 後悔先に立たずと言うことになります。
日頃から、自分の中で攻撃性がある方は、ぜひケアしてほしいと思います。そうすると、攻撃的な妄想をしなくて済むので、日々が平和になっていきます。周りの人への感謝もできるようになっていくので、人間関係が改善しま
す。