フランチャイズシップ:フランチャイズビジネスの意義と価値

私達は30年以上フランチャイズビジネスに身をおいています。
そして、フランチャイズの成功要因は何なのかを自問自答してまいりました。その答えの一つがフランチャイズシップというものです。
本部にも加盟店にも、フランチャイズに関わるステイクホルダーにフランチャイズシップがあるかどうかが、そのフランチャイズが成功するか否かにかかってると思います。

そもそもフランチャイズビジネスとはどんなビジネスモデルか?
本部が上で、加盟店が下という上下関係ではありません。
本部と加盟店は強みが違う役割分担のビジネスモデルです。
本部は、業態やメニューを開発したりする機能を持ち、加盟店は現地でオペレーションする機能を持つ。お互いの強みを活かした相互補完であり相互依存の関係なのです。

このことを世界でフランチャイズビジネスに携わっていますと、日本と一部の国だけが理解をしていない、勘違いをしていることに気づきます。
日本だけが、本部が上で加盟店が下という印象を持っているのです。
多分これは、日本のフランチャイズの歴史の中で、コンビニエンスストアのような業態が長らく業界をコントロールしていたことによる弊害ではないかと思います。

先日、私たちの支援する長野県の『たけさん』という土鍋味噌ラーメンのフランチャイズのパリの加盟企業の経営者にインタビューをした際に、途上国の経営者に対してフランチャイズの価値を話して欲しいという質問に対して加盟店経営者は明確に言っていました。「フランチャイズはTeamであって、フランチャイズに加盟するとはTeamの一員になることなんだ。自分勝手なことではなく、Teamにとって最善のことを考えて各フランチャイジーは経営すべきなんだ」と。
まさにフランチャイズシップです。
これが世界の正論なのだと思います。

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