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翻訳記事: 雑草刈りから役員室へ - デザインリーダーの管理志向は立場に合わせてどのように変化すべきか by @peterme

先週(9/29)Peter(@peterme)が書いた記事「From the Weeds to the Board Room - How Design Leaders shift from managing down to up and out」が納得感あるあるだったので許可を得てさくっと翻訳しました。

訳注)原題にある「the Weeds」は「(名)雑草(他動詞)〔庭などの〕雑草を取る〔雑草を〕取り除く」といった意味があります。デザインマネージャーまでは現場管理志向が強いという意味で「現場」と意訳してもよかったのですが、今回はいつまでもデザイン現場の世話をしている意味も込めてそのまま「雑草刈り」としてみました。
「How Design Leaders shift from managing down to up and out」も直訳だと「デザインリーダーは部下の管理から上や外の管理にどんなふうに変化するか」と冗長になるので意訳してみました。

以下、翻訳(著者許諾済み)



雑草刈りから役員室へ - デザインリーダーの管理志向は立場に合わせてどのように変化すべきか

私が一緒に働いているデザイン担当VPからこんな話がありました:

「デザインマネージャーからデザインディレクターへの移行に悩んでいるチームの一人と、集中討論しなければなりませんでした。このディレクターと一緒に働いているプロダクトリードが、また私に相談してきたのです。彼女(ディレクター)と話を掘り下げてみると、彼女はまだプロジェクトマネージャーが大好きな細かい部分に入り込むことをしていることがわかりました。一方でチームのプロダクトリードは、ビジョンステートメントやエクスペリエンスの方向性についての指示を待っているのです。彼女はあまりにも早く深入りしすぎたため、戦略的方向性の調整が(チーム内で)できていなかったのです。」

組織のエグゼクティブデザインリーダーと仕事をしていると、このような話をよく聞きます。マネージャーやディレクターは、自分の時間をどのように使えばいいのか、どこに注意を向ければいいのかわからないのです。興味深いことに、Cレベルの人々からも、デザインエグゼクティブについて同じようなことを聞きます。彼らは自分のチームに集中しすぎていて、組織全体のことを考えていないのです。

多くのデザインリーダーが理解していないのは、自分の役割がどれほど変化しているか、特にキャリアアップに伴って必要な人間関係がどれほど変化しているかということです。

デザインマネージャー

デザインマネージャーは、正式なリーダーシップを取ったばかりの人で、3〜8人の部下を持っています(それ以上になると、マネージャーは業務に忙殺されて機能しなくなります。)

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彼らの第一の管理志向は下向きです。管理しているチームの能力を最大限に引き出すことに集中し、問題への対処や品質の維持など、期待に応えることを確認します。

第二の管理志向は横向きで、デザインマネージャーの同僚と協力してチーム全体の一貫性を高めたり、クロスファンクショナルな同僚(プロダクトマネジメント、エンジニアリング)と協力して納品作業の調整や計画を立てたりします。

デザインディレクター

デザインマネージャーをデザインディレクターに昇格させるとき、それが以前の仕事とは根本的に異なるものであることを伝えていないことがよくあります。この記事の冒頭で紹介した言葉にもあるように、多くの新任ディレクターは、マネージャーとして成功した時のやり方に頼りますが、それではディレクターとしてのパフォーマンスが低下してしまいます。

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デザインディレクターの第一の管理志向は横であり、それだけでなく、ほとんどが「デザイン」の外にあります。効果的なデザインディレクターは、他のデザイン職の同僚よりも、デザイン以外の同僚や他のステークホルダーと仕事をすることに多くの時間とエネルギーを費やしているはずです。

彼らの第二の管理志向は下向きで、マネージャーの管理に重点を置いています。彼らの仕事は、自分自身が細かい作業をすることではなく、部下を指導したり、メンタリングしたりすることです。ディレクターは、チームのマネジメント文化や哲学を確立するためにも重要です。しかし、これまでのように部下の管理に時間を割く必要はありません。なぜなら、それはマネージャーが対応するからです。

最後に、ディレクターは自分の時間の一部を使って、VPやデザイン以外のリーダーを管理し、デザイン部門の世界で起きていることを伝えつつ、包括的な戦略とビジョンを学びながら組織がグローバルな目標に沿っていることを確認します。

デザインエクゼクティブ(デザイン担当VP)

CEOと話をしていると、デザインエクゼクティブに対する彼らの最大の懸念は、自分自身を第一にデザインリーダー、第二に組織リーダーと考えていることです。CEOは、デザインエクゼクティブが、クロスファンクショナルな同僚をファーストチーム、デザイン組織を第2チームと考えることを期待しています。

チームに費やす時間という意味では、それ以上のものがあります。デザインチームは、デザイン担当役員が最も時間をかけない場所であるべきです。彼らの主な管理志向は横向きで、幹部の仲間たちに向かっています。これは、組織の計画と戦略に関するもので、ビジネス機会を特定し、いかに調整してチームがそれを実現する方法を特定することです。

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彼らの二番目の管理志向は、上と外です。エグゼクティブが少数のさらに上のエグゼクティブとの関わりに多くの時間を費やすことは、直感的には理解できないかもしれませんが、それが現実なのです。それがあなたのキーパーソンです。彼らは、デザイン担当エグゼクティブやその仲間たちの計画をサポートし、必要なリソースを投入するために必要な人たちです。"仲間 "とは、あなたの直属の部下以外のエグゼクティブリーダーを意味する場合もありますし、環境によっては重要な顧客やパートナーを意味する場合もあります。デザイン担当役員として、あなたは社内外のさまざまな場面で会社を代表することになります。

高いパフォーマンスを発揮するデザインエグゼクティブは、自分のデザイン組織内の問題に費やす時間を最小限に抑えるべきです。このポイントに到達するには、強力なデザインリーダーシップチームと、採用、雇用、人員配置、パフォーマンス管理、品質基準などに関する効果的な運営方法が必要となるため、時間がかかるかもしれません。しかし、実際には、デザインエグゼクティブは、下向きの方向付けに多くの時間を費やす必要はありません。なぜなら、彼らは組織に頼って物事を進めることができるはずだからです。

訳以上。

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