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私が無料ポスターを作ってGoToで発見した話

残すところ今年もあと1ヶ月になりました。
2020年を振り返るときにコロナのことは外せませんね。
毎年いろんな事柄がありますが、日本人に限らず世界中の人間が同じ苦悩にぶつかったことは無かったのではないでしょうか。
2020年の上半期では、様々な情報が錯綜し、情報過多になり、対応や行動を迷ったりして、不安な気持ちがあったことを思い出しますね。

先月GoToキャンペーンで伊豆へ行ったのですが、
私が会社を通して配布発信させていただいた「コロナ対応ポスター」が
使用されているのを目撃しました!

「ちゃんと、然るべきところで活用されているー!!(嬉)」

と嬉しくなって写真をパチリとしました。(TOP画参照)
今回は、無料でコロナ対応ポスターを作った動機と反響についてを振り返るとともに、この取り組みについて思ったことをお話します。

注意喚起のポスターを作る方にも役立てるポイントを紹介していますので、ご参考いただければ幸いでございます◎

2020年2〜3月:店頭で見てモヤモヤした

記憶にも新しい、トイレットペーパー買い占め事件の頃。
スーパーやドラッグストア、飲食店や病院などでは「ソーシャルディスタンス」「マスク」「消毒」「換気」などを説明した掲示物はほとんどありませんでした。
それ故、消毒液の場所がわからなかったり、レジでつめて並んでいる光景をよく目にしました。手書きのPOPや自作印刷で臨時で作ったであろう掲示物が貼られており、スタッフさんの努力が垣間見えるお店もありました。

ただ、残念なことに「わかりにくい」。上から下までしっかり読めば分かるのですが、如何せんそんなにじっくり立ち止まって読めない。
職業病なのでしょうか、、、デザイナー目線としては「何についての注意喚起なのかな?」「読み解くのに時間がかかるな・・・」という掲示物が多く、もっとこうしたらいいのにな〜とモヤモヤしていました。
(とはいえ!!本業の傍らで掲示物を作ろうとパソコンで文章を考えて印刷するだけで素晴らしいです!)

2020年4月:自分なりに添削してポスターを作ってみた

モヤモヤを踏まえて、こうしたほうが見やすいという箇所は
はっきりしているので、自分なりに作ってみることにしました。

まず、ありがちな3つの残念はこちら。
1)文字だけで構成されている
2)赤色を使いすぎている もしくは カラフルすぎる
3)情報の強弱のバランスがいまいち

今回の目的は「注意喚起」のポスターですので、
伝えたいことを絞ることと、情報伝達のスピードが肝になってきます。
売上やイメージアップは関係ないので、過度にオシャレにする必要はありません。
以下画像に見本をつくってみました。

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【改善ポイント1】イラストやアイコンなどの記号を意識する!
文字だけでは伝わりにくいことがあります。
これまでの常識になかった「ソーシャルディスタンス」を説明するのには図案は必須ですね。同時に小さなお子様でも伝わるように絵で見て理解させることも大きな役割を持っています。

【改善ポイント2】赤文字は必要な部分だけに絞る!
ついついやってしまう、全部赤ペンだらけのノート術。全部、重要!覚えてね!という表現は注意喚起ポスターではNGです。1枚で伝えるテーマは1つというくらい、ゆとりをもって表現しましょう。さらに、赤文字は最重要キーワードに絞りましょう。

【改善ポイント3】基本は3段階見出しがおすすめ!
つらつらと同じ文字サイズで並べていませんか?
または、紙面にびっしりと文字を埋め尽くしていませんか?
以下の3点を上から大きい文字サイズ順にして表現すると情報を整理できますよ。
1:大タイトル(伝えたいテーマ)
2:見出し(テーマの補足)
3:説明(文章やイラストなど)

2020年4月〜:会社に相談して配布してもらう

自分なりにポスターを作ったはいいものの、私自身に発信力があるわけではないので、会社のWebサイトを通じて配布してもらえるように上司に頼んでみました。
即OK!(ありがとうございます!!!)

早速、自社のブログで公開してみました。また、上司の取り計らいもありTwitterで拡散してくれたので、より早く多くの人の目に届いたと思います。
他にも当社のお客様にもメルマガを発行してPRをしました。


反響は?!

多くの方に見ていただき、反響があったなぁ〜と感じています。
ご丁寧にお電話を頂いた方も多く、使ってよいいか?などの確認もありました。(某メーカーさんや公園管理の方など様々)
さらには、「FOOD FUN!」飲食店のためのメーカー情報マガジンさんからお声がかかりダウンロードまとめに紹介されています。

何を隠そう、私本人が伊豆へ遊びに行ったときに、世界遺産「韮山反射炉」のお土産ショップにて発見したのは心が踊りました!
しかも、ちょっとアレンジされてるw

他にも群馬でみたとの情報もあり、着実に必要なところに届いていると思うと、作って良かったなぁと思います。

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まとめ:今後の取り組みを考える

新しい生活様式になり、多くの慣例が見直されました。
その一つ一つの小さなストレスが私達に与えるダメージは図りきれません。
ましてや、人と接することが多いお仕事されてる方が毎回同じ説明をして疲弊しているとニュースで耳にしました。
私にできる小さな社会貢献として、少しでも現場の空気が軽く楽になればいいなと思いポスターを作りました。
災害などの混乱時において、デザイナーができることって少ないんですよね・・・。
でも今回のコロナ禍では、私にできることが少し見えてきた気がします。
情報を整理することで、混乱を防ぎ、ストレスを減らし、迷いなく人を動かすことができる。広告のチカラというのは販売促進だけの能力に限らず、緊急時にも社会にとって必要なツールになり得る。というのを感じました。

いろんな立ち位置の人のモヤモヤを減らすことができるように
これからも需要に応じて取り組んでいきます。


fin 走り書き[3]
デザイナー:イシカワ

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