【違いについて】「役不足」と「役立たず」
「今度、XX君がリーダーになるんだって?彼にあの大役が務まるのかナァ~」「彼なら、ちょっと役不足って感じだよね」
こんな間違った使い方を、平気でする人が結構いる。
それもいうなら、「XX君は、役立たずだからナァ~」とでもいうのが、正しいのだろう。
「役不足」の本来の意味は、当人の力量が、仰せつかる役を凌駕しているという意味。つまり仰せつかる「役割り分担」自体が、彼にとって軽すぎるということだ。
つまり全く反対の意味の誤用なのだ。
そこで、<やまのぼ>のオリジナル小噺をひとつ。
長年連れ添った奥様から「ホントに!あんたは、役立たずなんだから…」と罵倒されたときには、怒らず慌てず、冷静に「そもそも、オレがおまえの夫であること自体、役不足なんだよ」と言ってあげましょう。
ただし、それで奥様の罵倒が、鎮静化の方へ向かうかどうかは、<やまのぼ>の窺い知るところではゴザンセンので悪しからず。
夫婦間のいざこざの解消に<やまのぼ>は役不足でした!…じゃあなかった!それもいうなら正しくは、役立たずでした。
誠に申し訳ございません。