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【勝手に人生相談 No.239】せっかくのお志を断りづらい(東京都・60代女性)

▼ご相談内容▼

私は長年、あるコーラスグループに所属しております。定期的に発表会をするのを励みに頑張っております。

ここ二年あまりは、コ■ナ禍のため、その楽しみの発表会も、度々計画倒れに終わり、がっかりの日々を送ってまいりました。

ところが、ここへきて、コ■ナも下火の様子。厳重な感染対策の下、発表会を行うことに。

その際の案内状にて、公演後の団員との面会はもちろん、花束やお志はご遠慮させていただきます。と、お願いしたにもかかわらず、会場に花束を携えてこられ、係員に無理矢理渡される方がいらしゃいました。

さて、その処理について、反省会で喧々諤々けんけんがくがくの論争が起こり、険悪な空気につつまれてしまいました。

こんな場合は、どうするのがいいのでしょうか?(東京都・60代女性)

▼やまのぼ回答▼

 まず、結論から申し上げますと、こうするのが正解だとか、こうする方はベターだという処理の方法はありません。ケースバイケースだからです。

 例えば、花束など受け取るときの状況によって、その処し方が変わると思います。他のお客様がいらっしゃらない場合は、丁重にお断りの言葉を添えつつ、喜んで受け取ればいいと思います。

 もしも、他のお客様がいらっしゃる場合は、頑なにかたくなに断るポーズが必要です。他のお客様へのアナウンスという意味合いで、少し大きな声を出すのも効果的でしょう。

 でも、お志をお持ちくださった方には、甚だはなはだ失礼になります。よって、この場合も、最終的には感謝の言葉を添えつつ、受け取りましょう。

 ところが、その場面に居合わせた数人の方に、『案内状に、お断りしますって書いてあったから・・・持ってこなかったのに!』と、心中穏やかならざるお方が、必ずいらっしゃると思います。

 血気盛んな方なら、「なによ!受け取らないと案内しながら、受け取っているじゃないですか!」と、直談判に来られます。

 そんな場合は、その方を衝立の陰か別室にお連れして、「あなたなら、せっかくお持ちくださったお品を突っ返すことができますか?」と、質問しながら、理解していただくという方法がいいのかもしれません。

 それでも、怒りが収まらなければ、後日にでも、ご本人さまに直接、お志を、手渡していただくという回避方法もあります。

 クレームは真正面から対峙しないことが定石です。まずは、全面的にお聞きし、受け止めはしますが、斜めの方から解決策を見出すべきでしょう。

 基本的には、花束やお志は気持ちを形にした大切なお品ですから、百パーセント、喜んで受けるべきなのです。そこに、案内状に刷り込んだ、建前論の出る幕はありません!


▼次回のご相談予告▼

次回の【勝手に人生相談 No.240】は、大阪府・30代女性のご相談です。「反抗的な新人社員どうすれば?」を、予定しております。

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