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【勝手に人生相談 No.469】老犬の世話 体力、気力の限界 ( 千葉県・50女性)


▼ご相談内容▼

50代半ばの主婦。飼い犬についての相談です。

16歳になる雑種の老犬を、戸外で飼っています。約1年目から痩せ始め、体重が以前の半分に。

昨夏より夜鳴きをするようになり、私は近所迷惑を予防するため、夜、何度も起きて寄り添っています。睡眠不足で体調が悪くなりました。

昨年末からは犬の腰が立たなくなり、日中、倒れるたび、排せつや喉の渇きを覚えるたび、吠えて呼びます。

私は外出できず、家事も中断されます。いつ呼ばれるのかと思うと、ドキドキして不安です。

家族は、言えば協力してくれますが、会社員と学生で、朝早くから夜遅くまで不在です。

近くの老人ホームに相談したところ、入所が可能でしたが、寝たきりになったわけでもなく「家族と離れるのはさみしいだろう」と思うと、預けることにためらいがあります。

体力、気力共に限界で、この生活から楽になりたいとも思います。

千葉県・50代女性

▼やまのぼ回答▼

 正に、生き物を飼うということは、こういう事なんだと思います。
 
 幼くて愛くるしい子犬を、飼い始めたころに、大方の人はその子がやがて、老犬になることなどに、考えが及びません。ところが、犬にだって、「生老病死」の苦労から、免れることは出来ないのです。

 かつて、ペットは「家族の一員」でしたが、近年では、「家族そのもの」なのです。あなたのように、最期まで面倒をみてあげたいという、ご家庭に飼われた犬は幸せ者だと思います。

 不心得者の飼い主は、サッサと処分してしまうのですから。

 実は、私も犬を子犬から育て、老衰死まで見届けてあげました。その子犬は保健所で翌日処分される予定だった保護犬だったのです。

 経験した、愛する犬を失ったペットロスに、もう耐えられないだろうし、年齢も年齢で、最後まで面倒を看てあげる自信もなかったので、次の子犬は飼わずに、今日まできました。

「家族と離れるのはさみしいだろう」とお思いで、あなたの体力も気力も限界なのですから、誰かの助けを借りることしか、手はありません。あなたが倒れたら、それこそ本末転倒です。

 この際、ご家族に援助を頼むしかないと思います。1日でも半日でも、交替してもらうのが、ベターな選択だと思います。

「家族の一員」ではなく、「家族そのもの」なのですから。

 

 

▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.470】神奈川県・60代女性のご相談です。「息子が離婚 孫の世話で疲れた」を、予定しております。

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