【やまのぼエッセイNo.9】英会話教室で?マーク点灯!
「英会話教室に行くことにしたわ!」
コ■ナ禍前の某日、カミさんが突然言い出した。なんでも、千葉県柏市に引っ越した、ママ友だった旧友のYさんから、いい先生がいる!との誘いで週一で一年ほど、その英会話教室に通った時の話だ。
ある日の教室終了後、数人の生徒仲間でお茶でもと言うことで、某所でダべリングすることに、自然と自己紹介することになった。
隣り合わせたご婦人が、「ウチの息子はテニスをやっていまして、」と、話しはじめると、向かい側から「優勝!おめでとうございます!」という、合いの手が入ったとか。
「?」一瞬!カミさんの頭の上に大きな?マークが点滅したらしい。
でも、すぐにその?マークは霧散したという。車いす!と聞いたからだ。それに、そのご婦人の苗字が国枝さん!だった。
このたび、国枝選手が国民栄誉賞を、お受けになられるとのニュース報道にふれ、その時のカミさんの話を。改めて思い出したのだ。
国民栄誉賞!おめでとうございます!
この受賞は誰もが、認めるところだろう。
9歳の時にせき髄のご病気で、両足に障がいが残り、そのお母さまのお勧めで車いすテニスに出会ったと聞く。
国枝選手が活躍するたびに、車いすテニスのファンが増え、障がい者スポーツがメジャーになったとも聞いた。
車いす生活が始まったころ、大好きな野球ができないことに、落胆したことで終わらせず、ラケットを持ったことで、誰もが成しえなかった、車いす男子史上初の生涯ゴールデンスラムを達成された!のだ。
そして、このたび「最高のテニス人生だった」と、引退を表明された。お疲れ様でした。そして、数々の偉業から受けた、明日への活力をありがとございました!
どれだけの人々に、明日への希望を与えられたか、計りしれないと思う。
どれだけの人々を幸福にできるかによって、その人の価値が決まる!とは、先日亡くなった、カリスマ経営者K・Iさんから、在職中のコンパで、直接肉声で教わった言葉だ。あわせて、思い出した!