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【勝手に人生相談 No.260】人生に希望を見いだせない (東京都・20代女性)

▼ご相談内容▼

20歳の学生。人生に希望を見いだせんません。

現在、大学に通っており、学びたいことを学び、人間関係も良好で、比較的楽しい日々を過ごしています。

ですが、この幸せをこれから上回ることが一生ないような気がしています。物欲も結婚願望もない、趣味はあってもそこまでのめりこめない。

心配性な性格もあってお金を使うことにも抵抗があります。

そう考えているとこれからの人生はなんてつまらなそうなんだろうと思ってしまいます。年を取れば取るほどつらいことが増えていきます。

長く生きるほど幸せよりもつらさの比率が増えてしまうのではないかと考えると、嫌になってきます。

最近では60歳の手前くらいで両親をみとってから、自分の葬式代だけ残して豪華な老後を過ごし、この世を去りたいと考えています。

それでもまだ40年近くあるのかと絶望しますが、そう考えると人生に楽しみが出来たような気がしてきました。

私の考え方は若さゆえのものでしょうか。年を取れば変わるのでしょうか。

東京都・20代女性

▼やまのぼ回答▼

 現在の幸せを満喫するのも人生。将来を憂いて悲観し、悲しみに暮れるのも人生です。あなたのように希望が持てないと悩むのも、これまた人生なのです。

 時の流れに乗っている以上、待ったなしで先へ先へと進んでいきます。一時いっときたりとも、あなたを待ってくれません。あなたの悩みなど、お構いなしに老いて、すぐに最期を迎えることになります。

 気づけば、平気に2~3年が過ぎ去っているものです。歳を取るごとに、時の流れのスピードは、どんどん加速します。

 ご相談者は、まだお若いからピンとこないでしょうが、後期高齢者の私などでは、時間感覚がほぼ五年単位で過ぎ去って行きます。

 ところで、人生百年時代といわれる現代。

 ご相談者は、人生を館にたとえれば、まだ、その玄関前に設えられた門をくぐり抜けたところです。人生という館には、あなたの知らないことが、ゴマンと待ち受けています。

 それは、多種多様な喜怒哀楽であり、いま想像すらできないことも、存在するのです。

 あなたは、人生を達観するには、まだまだ未熟すぎると思います。

 歳を取れば、あなたの仰る通り、自分自身を客観視でき、人生を俯瞰できる時期が必ず訪れます。

 そのとき、「ああ~いい人生だった」と、心底思える人生を歩むために、いまのこの悩みは、有意義なことだとは思いますが、できれば、いま一番やりたいことを見出し、それに没頭することです。

 人生では、時の流れをも忘れ、我を忘れ打ち込めるモノを見つけ出せた者勝ちものがちです。そうすることで、あなたの希望通りのあなたになれるのです。

 若い身空で、「人生に希望を見いだせんません」と、若者の特権を、早々はやばやと棄てる手はありません!

 

▼次回のご相談予告▼

次回の【勝手に人生相談 No.261】秋田県・30代女性のご相談です。「不妊治療、周囲の期待も負担」を、予定しております。


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