【日記公開】天使と悪魔
＜やまのぼ＞の一人娘は美人だ。
美人は美人でも「性格美人」の方だ・・・。いや！そうでもないかも？
ところで、「性格美人」とは、顔の造形はともかく、心優しく本当に性格の良い女性のことである。
先日、外回りの営業に疲れ果てて帰宅したら、珍しくその美人（？）の娘が、満面の笑みで出迎えてくれたのだが。思わず「どこか具合でも悪いのか？」と聞いてしまった。いつもは＜やまのぼ＞が先で、出迎える方だからだ。
ワケを聞くと、娘に臨時収入があったそうだ。渋谷の歩道で五千円を拾ったという娘。目が点になった＜やまのぼ＞は、大丈夫だよ！ちゃんと警察に届け三か月経って、ハレて自分のモンになった！という娘の言葉にホッとした。
樋口一葉さんと出会ったとき、娘の心の中では、誰もが陥りがちな「天使と悪魔」のせめぎあいもなく、天使が圧倒的に勝っていたのだ。
やっぱり、「性格美人」だと感慨に耽っていた＜いわろう＞は、娘の説明を聞いて、気持ちが千々に乱れた。
「だって、何処に防犯カメラがあるか？わかんないもんね～とりあえず届け出た！」と舌を出す娘。
とんだ「天使と悪魔」だ。とんだ「性格美人」だ。やっぱり＜やまのぼ＞の娘だ！平凡だったんだ～。なんと！打算的で超現実主義の「不美人」ジャン！と落胆しきっていたら・・・。
その五千円のお裾分けだという、有名な老舗の高級ケーキを買って来てくれていた。それをいただきながら、やっぱり「性格美人」かな～と、簡単に評価してしまう。
＜やまのぼ＞ならそんなとき、きっと！天使より悪魔が勝る！親バカな＜やまのぼ＞である。