ボーダーレスにっぽん ONO

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日本文化が西洋の芸術家に与えた影響から、日本人が気付かなかった魅力を探る

マウリッツハイス美術館に収蔵されているフェルメールの有名な絵『真珠の首飾りの少女』は1666年に完成したと言われています。その頃の日本はというと関ヶ原の戦いを経て徳川家康が江戸幕府を開き、徳川幕府がいくつかの世代に引き継がれているといった頃です。実はこの首飾りの少女は着物を着ているのではないかと言われています。 西洋美術の権威である田中正道氏によるとこの絵のほかにも当時のヨーロッパの多くの画家や音楽家が、日本に魅せられていたと言います。 フェルメールの『絵画芸術』、『天文学

    • 木造旅館のおちつき。古民家の安定感。古くなればなるほど強度が増すことが関係しているのでは?

      8年位前まで、木造旅館のコレクションのサイトを運営していたことがありました。インバウンドの取引先の施設を中心に単純に旅館を英語で紹介するサイトでした。当時はまだ木造旅館の持つ魅力を分析する余裕もなく、ただ掲載をして発信をするだけの作業をしていたような気がします。 昨年に古民家を再生さいたホテルのマーケティング支援を行ったことをきっかけに、再び古い建物に興味を持ち始め、また木造建築物そのものについて勉強をしたいと思うようになりました。 なぜ古いもののほうが価値が上がるのか?

      • 日本の昔の住まいが持っていた思いやりが、旅館へ良い影響をあたえ、現代では外国人を魅了するようになった

        お・も・て・な・し という言葉、流行りましたね。インバウンドが復活した後も使われることでしょう。ザ・ニュースペーパーという政治社会風刺のコントグループがいますが、小泉純一郎元総理大臣に扮したメンバーの1人(YouTubeで探してみてください。この人のは面白い)が、「お・も・て・な・し、思ってないし!」という捻りを加えて会場をどっと沸かせていました。だからという訳ではないのですが、おもてなしという言葉を気軽に使ってしまうと、今や軽い感じがするので私はセミナーで思いやりという言葉

        • 外国人は日本の教科書的な歴史の偉人伝よりもなぜ偉人になったかを知りたいと思っている

          今日は歴史について。コロナ禍が長引いていてインバウンドの復活が待ち遠しいですが、渡航条件やフライトが解禁となれば一気に訪日リピーターが押し寄せてくれるのでは、と期待しています。需要が高まっているのですがコロナ禍での観光政策が、ワクチンありき、ゼロ感染のポリシーに基づいているので、先日書いたように残念ながら既に他の国に比べて周回遅れとなっていることは確かです。 訪日リピーターは日本の食文化やポップカルチャーへの関心が高いのですが、それらのオリジナル的な観光コンテンツは元々日本

          東京都指定のホテル向け派遣アドバイザー 業務完了しました

          東京都指定のホテル向け派遣アドバイザー 業務完了しました

          日本の観光の「源」を知るには、日本の「起源」を知る必要がある

          コロナが始まってから日本の観光の原動力について考察する時間が自然と増えました。日本の起源を知ることでその力がどこにあるか探ることができるのではないかと考えていました。 日本のはじまりには、ある地からの影響が少なからずあったのでは? 歴史的事実から読み解く日本とユダヤの奇妙な関係とは...? 西洋美術研究の大家である東北大学名誉教授の田中英道教授による分析がいま気になっています。田中教授によると旧約聖書の中にあり得ない記述があったと言うのです。 古代のユダヤ人が「地の果て

          日本の観光の「源」を知るには、日本の「起源」を知る必要がある

          既に周回遅れの日本の観光。アフターコロナ?ウィズコロナ?SBNR層インバウンドが日本を救う

          外国が続々と渡航制限を撤廃し始めています。 日本は3月の1日5千人規模の入国上限を、4月に1万人へ引き上げるとのニュースが先日ありました。ただし対象は引き続きビジネス、留学生など明確な目的を持ち、一定条件のコロナ予防を事前に行った人に限られます。つまり一般観光客の自由な来日は未だに対象外です。この上限に到達しない日もあるそうです。 ベトナムは、日本人などに対するビザ免除の措置を復活させ、観光目的を含めて国外からの旅行者の受け入れを全面的に再開し、検査による陰性証明があれば

          既に周回遅れの日本の観光。アフターコロナ?ウィズコロナ?SBNR層インバウンドが日本を救う