チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その12〜
来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第十二回はユーティリティー性の高い盾と、チャンスに強い矛を持つ広島の新助っ人です。
名前:マット・レイノルズ
生年月日:1990年12月3日(33歳)
出身:アメリカ合衆国・オクラホマ州
マット・レイノルズ選手はアメリカ合衆国出身の内野手で、右投右打、身長は191センチ、体重は93キロと長身の選手です。
二遊間を本職としながら一塁、三塁、右翼を守ることができるユーティリティー性が売りで、彼の強肩には特筆すべきものがあります。
レイノルズ選手は2012年MLBドラフトでニューヨーク・メッツから2巡目指名され契約すると、初年度からA級に42試合に出場し、打率.259と結果を出します。
2013年はA+級、AA級でプレーすると、2014年はAA級、AAA級と徐々に昇格。オフにはメッツ傘下のチームのオールスターに遊撃として選出されました。
2015年はAAA級で115試合に出場、打率.267とさらに飛躍を遂げると、10月にロースター入りし、リーグチャンピオンシップシリーズでは怪我した同僚の代役としてロースター入り。しかし出場は無く、オフにロースターから外れました。
しかし、2016年はAAA級で開幕を迎えるも、5月にメジャーデビューを果たします。初ヒットを放つなど爪痕を残しましたが、チームメートの怪我から怪我からの復帰などが絡み、メジャーとマイナーを行ったり来たりする生活に。最終的にこの年はメジャーに47試合に出場し、打率.225、3本塁打を記録しました。
2017年も開幕はAAA級で迎えたものの、メジャーに68試合に出場します。しかし、オフの2018年2月に新戦力加入に伴いDFAとなります。
その後、金銭トレードでワシントン・ナショナルズへ移籍。しかし、ここでは12試合の出場にとどまります。
2019年も新戦力の加入によりAAA級へ降格。3割近い打率を残しアピールをしたものの、オフにFAとなります。
翌年からはカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結ぶと、9月にロースター入りするもののすぐにマイナー契約に逆戻り。またもFAとなります。
2021年からはシカゴ・ホワイトソックスと契約をしましたが、ここではメジャー出場なくシーズンオフにFAとなりました。
2022年シーズンからはニューヨーク・メッツに復帰。しかし、わずか1試合の出場で4月下旬にDFAとなります。
しかし、そこからの移籍先だったシンシナティ・レッズでは自己最多の93試合に出場。内外野全てのポジションに加え投手としても2試合に登板するなど、ユーティリティープレイヤーらしいプレースタイルを確立しました。
それでも、2023年はマイナー暮らしで終了。2024年からは広島と契約することが発表されました。
ユーティリティープレイヤーの名前は伊達じゃない
2022年シーズンはレッズでキャッチャー以外の全ポジションを守ったレイノルズ選手ですが、その内訳もあまり1つのポジションに偏っているわけではありません。
メッツとレッズの2チームの合計出場試合数93試合のうち、投手として2試合、一塁手として13試合、二塁手として36試合、三塁手として14試合、遊撃手として21試合、左翼手として3試合、中堅手として1試合、右翼手として11試合。
試合中にポジションを変えたケースもあるようですね。今季の広島は例年に比べても怪我での離脱者が多かったので、こういう選手は重宝するかもしれません。
レイノルズ選手のプレー動画
打撃は意外にもテキサスヒットや叩きつけての内野安打が多いですね。しかし、この打球だと日本の投手陣相手に通用するかはあまり分かりませんね。
守備ではチャージの速さと肩の強さが武器になっています。これだけ動き回れるなら日本でも守備は大丈夫そうです。ただ球際に若干不安があるくらいでしょうか。
まとめ
レイノルズ選手はアメリカ合衆国出身の内野手で、キャッチャー以外は全て守ったことのあるユーティリティープレイヤーです。
打撃はクリーンヒットを量産するタイプではなく、コツコツとヒットを重ねるような選手で、守備では瞬発力と肩力の高さでメジャーリーグらしい守備を見せてくれます。
レイノルズ選手は入団の際、
とコメント。ショートを守っていた外国人といえば、筆者の中では元広島・阪神のアンディー・シーツ氏ですね。レイノルズ選手はシーツ氏のような活躍を見せてくれるでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。