ソフトバンク・有原が8回116球無失点の熱投で二桁勝利クリア!ディグプロ9月29日
今季から鷹の戦闘服に袖を通した右腕が、8回無失点の熱投を見せ二桁勝利となる10勝目を手にしました。
今回は、9月29日に行われた3試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
DeNA対阪神戦
横浜スタジアム
18:00プレイボール
スコア DeNA5-3阪神
スタメン
DeNA 阪神
1 遊 林琢 1 中 近本
2 中 関根 2 二 中野
3 一 佐野恵 3 右 森下翔
4 二 牧 4 一 大山
5 三 宮﨑 5 三 佐藤輝
6 右 楠本 6 左 ノイジー
7 捕 山本祐 7 捕 坂本誠
8 左 蝦名 8 遊 木浪
9 投 石田健 9 投 青柳
DeNAは中12日で石田健、阪神は中7日で青柳が先発します。
DeNAは1回裏から2四球で二死一、二塁のチャンスを作ると、首位打者・宮﨑のさすがのタイムリーで1点を先制。
しかし、2回表に阪神・大山から特大のホームランを浴びせられると、なおも一死一、三塁の場面で木浪に犠牲フライを許し、1-2と逆転されてしまいます。
4回表にも阪神・坂本誠の犠牲フライでリードを広げられたDeNAですが、中秋の名月に照らされたベイナインは奮起。
4回裏、阪神先発・青柳の異変とも呼べるほどの制球難につけ込み一死一、三塁から関根のタイムリー、佐野恵の犠牲フライで3-3の同点に追いつくと、なおも二死一、三塁となって宮﨑。先程の打席でもタイムリーを放ったベテランは5球目を弾き返すと、打球はライト線付近に飛ぶ勝ち越しタイムリーツーベースに。
と、苦手としている青柳からタイムリーを放った宮﨑でした。
4-3で8回裏を迎えたDeNAは代打・藤田一の四球から暴投、進塁打、フィルダースチョイスで1点を追加。藤田一の代走・知野の内野ゴロからの激走が活きました。
そして2点リードで迎えた9回はウェンデルケンが登板。一死一、二塁のピンチを迎えながらも最後は代打・糸原を1-6-3の併殺に打ち取り、DeNAがクライマックスシリーズ進出を決定させました。
勝利投手 伊勢大夢(4勝6敗2S)
敗戦投手 青柳晃洋(8勝6敗)
セーブ ウェンデルケン(2勝2敗2S)
本塁打
阪神:大山悠輔18号ソロ
広島対中日戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
18:00プレイボール
スコア 広島1-4中日
スタメン
広島 中日
1 遊 小園海 1 中 岡林
2 三 上本 2 遊 カリステ
3 左 西川龍 3 右 細川成
4 一 堂林 4 三 石川昂
5 捕 坂倉 5 一 ビシエド
6 中 秋山翔 6 左 大島
7 右 末包 7 捕 木下拓
8 二 菊池 8 二 龍空
9 投 森下暢 9 投 仲地
広島は中5日で森下暢、中日は中13日で仲地が先発します。
試合の天秤が傾いたのは3回表。一死から岡林が出塁すると、カリステが送りバントを決め二死二塁で細川成に回します。すると、若き大砲は4球目を弾き返すと、これがレフトへのタイムリーに。見事期待に応え先制打を放ちました。
さらにビシエドもタイムリーで続き、中日は2点を先制します。
先取点をもらった中日先発の仲地は粘投。4回までを被安打1で立ち上がると、5回には3四球で二死満塁のピンチを招いたものの、上本の代打・松山竜をセカンドゴロに打ち取り、退けます。
6回に一死一塁の場面で坂倉を迎えたところで降板となりましたが、5回3分の1を投げ無失点の好投。被安打わずか1の好内容も、
と悔しさを滲ませました。
6回は途中登板した齋藤綱、祖父江が無失点に抑えると、5回に生まれた石川昂のタイムリーにより0-3となって迎えた7回表にカリステのソロで追加点を挙げた中日。
0-4で迎えた9回は藤嶋が登板。無死一、三塁のピンチから菊池の併殺の間に1点を返されますが、最後は小園海を打ち取り試合終了。
中日が相手打線を機能させずに勝ちました。
勝利投手 仲地礼亜(2勝5敗)
敗戦投手 森下暢仁(9勝6敗)
本塁打
中日:カリステ5号ソロ
ソフトバンク対西武戦
福岡PayPayドーム
18:00プレイボール
スコア ソフトバンク1-0西武
スタメン
ソフトバンク 西武
1 中 周東 1 二 外崎
2 三 川瀬 2 遊 源田
3 指 柳田 3 三 佐藤龍
4 左 近藤健 4 指 栗山
5 一 中村晃 5 一 マキノン
6 右 柳町 6 左 鈴木将
7 遊 今宮 7 中 岸潤
8 二 三森 8 捕 古賀悠
9 捕 甲斐 9 右 愛斗
投 有原 投 今井
ソフトバンク、西武共に中7日で有原、今井が先発します。
両投手ともチームを代表する投手の1人。熾烈な投げ合いは回を追うごとに激化し、どちらも一歩も退けない意地のぶつかり合いが始まります。
その中でもソフトバンク先発の有原は4回までを四球1つのノーノーで立ち上がると、5回に西武・鈴木将からツーベースを浴びせられたものの、後続を打ち取り無失点。我慢のピッチングで援護点を待ちます。
そんな有原のピッチングに応えたのは、かつての戦友でもあるチームメートでした。ソフトバンクは0-0で迎えた6回裏に一死走者無しから近藤健が打席に入ると、5球目を一閃。センターへ放たれた打球はフェンスを超え、そのまま均衡まで破ってみせました。
援護をもらった有原は余裕ができ、6、7、8回も無失点に抑え降板。8回無失点の快投でした。
試合は1-0のまま9回を迎えると、最後のマウンドにはR.オスナが登板。三者凡退で締め、ソフトバンクが1点差で完封勝利しました。また、これで10勝目をとなった有原は、
と二桁勝てたことを喜んだものの、しっかりと反省も忘れませんでした。
勝利投手 有原航平(10勝4敗)
敗戦投手 今井達也(10勝5敗)
セーブ R.オスナ(3勝2敗25S)
本塁打
ソフトバンク:近藤健介25号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 83-49- 4 優勝
2位 ソフトバンク 68-67- 2 16.5
3位 楽天 67-68- 1 17.5
4位 ロッテ 64-66- 5 18.0
5位 西武 64-74- 1 22.0
6位 日本ハム 58-79- 1 27.0
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 84-51- 5 優勝
2位 広島 73-64- 4 12.0
3位 DeNA 72-64- 3 13.0
4位 巨人 68-69- 2 17.0
5位 ヤクルト 56-81- 3 29.0
6位 中日 55-80- 5 29.0
まとめ
ソフトバンク・有原選手、おめでとうございます。メジャーから帰ってきてのNPB復帰1年目、オープン戦や二軍戦で打ち込まれ最適応が心配されていた中交流戦辺りで一軍に上がってきた有原選手でしたが、日本ハム時代を彷彿とさせる力強いピッチングが戻っていましたね。
チームに日本ハムで共にプレーしていた近藤健選手がいたことも精神面で大きかったかもしれません。
有原選手がメジャーで思ったような活躍ができなかったのは残念でしたが、正直筆者は、夢を追いかけるならNPB選手のMLB過剰移籍に関して肯定派です。出て行く分NPBの質が落ちるというのはありますが、毎年新たな芽が出てくるのも事実。ポスティングというシステムがある以上、選手はこの制度を積極的に利用するべきだと思っています。今季のオフには何人の選手がFAなどで移籍するでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。