アジアプロ野球チャンピオンシップを振り返って〜中編〜
前回の前編に引き続き、今回は中編をお送りします。
初戦のチャイニーズ・タイペイ戦を勝利で終え、迎えたのは宿敵・韓国との試合でした。おそらく全ての野球日本代表ファンが、「この試合だけは負けられない」と勇んだ前夜、韓国代表のリュ・ジュンイル監督は先発投手をリ・ウィリ選手と公表。
リュ・ジュンイル監督はリ・ウィリ選手を韓国最高の投手とコメントした上で、
と、期待をかけます。
対する日本の先発は、若手の中では日本最高峰と言える西武・隅田知一郎選手。どちらも負けられない戦いが始まります。
試合は日本が3回に作った無死満塁のチャンスで牧選手の併殺打により先制すると、4回に万波選手のソロによって1点を追加。
9回に登板した田口選手がキム・フィジプ選手にソロを浴びて1点差に迫られましたが、そのままゲームセット。2-1で日本が韓国に勝利しました。
韓国戦は正直最後まで一時も気の抜けない試合でしたね。イ・ウィリ選手も評判通り素晴らしい投手でしたし、しっかり出塁してくる1番のキム・ハソン選手や、代打で最高の結果を出したキム・フィジプ選手も日本にとってかなりの脅威となりました。
井端監督は試合後、
とコメント。この試合で決勝進出を決めましたが、それでも指揮官に慢心はありませんでした。
一方のリュ・ジュンイル監督は、
と、先発のイ・ウィリ選手やキム・フィジプ選手に賛辞を送りました。
また、この試合中に隅田選手は韓国、キム・ジュウォン選手に死球を与えてしまいましたが、決勝の直前に隅田選手の意向により対面が実現。言葉は違ったものの、誠意を伝えたようです。キム・ジュウォン選手も、
と言います。お互いをリスペクトする精神、これこそがスポーツの真髄ですよね。
韓国戦を終えたのち、日本代表が望んだのはオーストラリア戦。ここまで二戦連続で延長戦での敗戦を喫していたオーストラリア代表を率いていたのは、中日でも「ディンゴ」として活躍したデービッド・二ルソン監督。元チームメートの井端監督との再会を喜んだ上で、
と話していました。
オーストラリア・ブッシェル選手と日本・早川隆久選手の対決。蓋を開けてみれば、日本の8回コールドゲームでした。先発の早川選手が5回パーフェクトの快投を見せると、打線も藤原恭大選手が猛打賞を記録するなど13安打10得点の大活躍。
試合後に二ルソン監督は、
と振り返り、再戦を望んでいました。
余談ではありますが、オーストラリアナインは日本滞在中"ある専門店"に夢中だったよう。
「ココ」とは、「CoCo壱番屋」のこと。そう、オーストラリアナインはカレー専門店のCoCo壱番屋を愛食していたのです。
カレーライスは世界共通で美味しい食べ物ですから、オーストラリアの選手たちの口にもあったのでしょうね。
オーストラリア戦を終えたところで、中編は終了。一度区切り、次回は後編をお送りします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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