チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その15〜
来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第十五回はあの大谷翔平選手から12打数で5奪三振を記録した、100マイルサウスポーです。
名前:テイラー・ハーン
生年月日:1994年8月30日(29歳)
出身:アメリカ合衆国・テキサス州
テイラー・ハーン選手はアメリカ合衆国出身の投手で、左投左打、身長は196センチ、体重は95キロと長身の選手です。
なんといっても彼の魅力は左腕から放たれる最速160キロのストレート。前DeNAのエドウィン・エスコバー選手らが退団したことによりサウスポー最速格であり、しなる腕から放たれるこのボールには大谷選手もキリキリ舞でした。
ハーン選手はまず1度目に、2012年MLBドラフト22巡目でピッツバーグ・パイレーツから指名されましたが、この時は入団せず進学を選びます。
その翌年、今度は36巡目でシンシナティ・レッズから指名されたものの、ここでも契約をしません。
さらにその翌年の2014年、25巡目で今回はミネソタ・ツインズから指名を受けるものの、ここでも契約しませんでした。
そして4度目の2015年、ドラフト5巡目でワシントン・ナショナルズから指名され、ついに契約をします。
その後は15年、16年とA-級、ルーキー級、A級でプレーします。すると、2016年7月末にトレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍。移籍後もA級でプレーしたので、16年は3球団でプレーしたことになりますね。
2017年はルーキー級とA+級に所属し、先発として4勝6敗の成績を残します。
そして、2018年途中には今季ヤクルトに所属していたキオーニ・ケラ選手とのトレードでテキサス・レンジャースへ移籍しました。移籍後はAA級でプレーすると、オフにはAAA級を飛ばしロースター入りも果たしました。
2019年はAAA級で開幕を迎えると、シーズン中にメジャーデビュー。しかし初登板で5失点すると、直後から怪我で離脱。シーズンを棒に振りました。
しかし、2020年には復帰すると、メジャーで14試合に登板。17回3分の1を投げ、防御率3.63と安定した成績を残しました。
21年はさらに飛躍し、42試合に登板して先発も11試合経験。6勝6敗、1ホールドと投手陣の一角に定着しました。
しかし、22年は31試合の登板にとどまり、防御率も5点台に悪化。AAA級降格も経験しました。
そろそろチームで安定した地位を築きたい頃だった今季は激動の年に。7月下旬に金銭トレードでアトランタ・ブレーブスに移籍すると、わずか1試合の登板でトレードによりカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍。僅か一週間の出来事でした。
最終的に今季は3球団合わせて13試合に登板、防御率も芳しくありませんでした。
そして、オフには広島との契約が発表。1年でメジャー3球団を渡り歩いた"ジャーニー"が日本にやってきます。
実は乗馬が得意?
そんなハーン選手ですが、実は野球以外に乗馬が得意だそう。どうやら彼の祖父と父がロデオカウボーイだったようで、ハーン選手自身も子供の頃はロデオの大会に出場するために全国を回っていたようです。
「私が育った頃、ロデオのスター選手は野球のスター選手よりも大きかった。」
そういうほどに、ハーン選手はロデオに触れていたようです。テキサス州といえばカウボーイ、というようなイメージも確かにありますし、鞭のようにしなる左腕はもしかしたら幼少期から身についているものなのかもしれませんね。
ハーン選手のプレー動画
球速は少しまばらな感じがしますね。94〜98マイルあたりで平均的には収まっていますが、安定して97マイルあたりを出せる、というわけではなさそうです。ただスリークォーターで角度がついているので、対角線に投げればクロスファイヤーで相手を苦しめられそうです。
スライダーはこちらでいうスラーブのようなものでしょうか。かなり横滑りしているのに落差も少しあるので、左打者は苦戦しそうですね。
まとめ
ハーン選手はアメリカ合衆国出身の投手で、鞭のようにしなる左腕から最速160キロ、常時150キロオーバーのストレートやスラーブを投じます。さらに乗馬(ロデオ)が得意であり、その腕前を見られる機会が来るといいですね。
ハーン選手は入団の際、
とコメント。剛腕サウスポーが、日本で新たな歴史を刻みます。
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