レギュラーシーズン終了!順位予想の反省会〜2024年パリーグ編その1〜
こんばんは、のぼ〜る広報です。本日も、昨日に続いてパリーグAクラスの順位予想の反省会を行なっていきます。これまでにセリーグの反省会も行っていますので、ぜひそちらもご覧ください。
パリーグで言えば、本日日本ハムとロッテのCSファーストステージ第3戦が行われ、接戦の末日本ハムがファイナルステージ進出を決めましたね。筆者もテレビで見ていたのですが、球場中の選手・ファンの気迫がすごかったです。
また、まずこの記事をお読みになる前に開幕前に予想した記事がありますので、そちらを読んでいただいた方がより楽しめると思います。
正解数
ではまず、今シーズンの順位予想は何球団合っていたのか見ていきましょう。
予想 実際
1位 ソフトバンク ソフトバンク
2位 オリックス 日本ハム
3位 日本ハム ロッテ
4位 楽天 楽天
5位 西武 オリックス
6位 ロッテ 西武
ということで、今季の筆者のパリーグ予想正解数は2球団でした。セリーグと同じ数ではあるものの、セリーグはAクラス、Bクラスという括りで見ると合っていたのでこっちの方が制度が低かったですね。
では、筆者が予想したAクラスのチームをそれぞれ見ていきましょう。
ソフトバンク 1位→1位
優勝予想をしていたソフトバンクは、筆者が予想していなかったほどに他球団を突き放して独走優勝。
オフシーズンから山川穂高選手ら強力な補強をして万全の状態で臨んだ小久保政権1年目は、「美しい野球」と監督が形容するように鮮やかに敵球団を撃破していきました。交流戦で対戦した巨人以外に負け越しが無く、なんと7月31日にマジックを点灯させてしまうという理想的な先行逃げ切りでペナントを掴みました。
先発は2人の柱が中心となってチームを牽引。エースの有原航平選手が180回以上を投げ14勝7敗、3試合に完投するなどイニングイーターとなりました。そして、今季先発転向したモイネロ選手もいきなり規定到達。得意の変化球の質を落とすことなく、三振を量産していきました。
中継ぎでは覚醒の時が待たれ続けていた杉山一樹選手が中継ぎとして大成。160キロを記録するストレートと鋭く落ちるフォークを武器に50試合に登板、14ホールドを挙げ防御率1.61という好成績。来季はセットアッパーでの活躍も期待されます。
野手では近藤健介選手、栗原陵矢選手、周東佑京選手、今宮健太選手、山川穂高選手が規定に到達。近藤選手は打低の中パリーグで唯一3割を超えるハイアベレージで首位打者を獲得すると、栗原選手は二塁打40本という驚異的な数字を残し、周東選手は今季も41盗塁のその俊足をフル活用。今宮選手も華麗な守備とパンチのある打撃でチームの下位打線を担い、山川選手は2位に9本差をつける34本塁打で本塁打と打点の二冠に輝きました。また、外野では柳田悠岐選手という大きな穴が抜けながらも、柳町達選手や育成出身の川村友斗選手ら若手がその穴をカバー。チーム優勝の裏にはこういった若手の存在もありました。
ただ、他チームに大差をつけて優勝したものの、日本ハム相手には唯一5割の勝率で終わったソフトバンク。12勝12敗1分という内容でしたが、CSでも戦うことになる分、シーズンではもう少し勝ち越して日本ハムにいいイメージを持ってファイナルステージに臨みたかったですね。
オリックス 2位→5位
2位予想をしたオリックスはまさかの5位でシーズンが終了。昨季の吉田正尚選手に加え今季は山本由伸選手までもがメジャーに挑戦し、投打の太い柱を失った中で挑んだ今季、まだ耐えられるかなと思った筆者でしたが、なかなか試合を物にすることができずBクラス転落でシーズン終了。中嶋聡監督も今季限りでの退任を発表し、岸田護新監督にバトンを託します。
今シーズンは満を持して曽谷龍平選手がローテに定着すると、20試合に先発、7勝11敗で防御率2.34という好成績をマーク。宮城大弥選手と共に左腕王国を築いていってほしいですね。さらに新外国人のエスピノーザ選手が133回3分の2を投げるというまさに助っ人と言わんばかりの活躍を見せ、防御率2.63で7勝9敗を記録しました。
中継ぎでは新守護神・マチャド選手が剛腕を武器に大車輪の活躍。シーズン序盤は中継ぎでの起用だったものの、平野選手の不調によりクローザーへ配置転換されると、23セーブをマークする活躍。160キロ超えのストレートとツーシームで相手打線を黙らせました。さらには、古田島成龍選手が50試合の登板で防御率0.79という脅威の成績。二十二試合連続無失点という素晴らしい記録を残し、その名を全国に知らしめるシーズンとなりました。
野手では西川龍馬選手、紅林弘太郎選手、森友哉選手の3人が規定に到達。森選手は故障離脱もあり117試合の出場ながらチームトップタイの47打点を挙げるなど、勝負強い打撃でチームを勝利に導きました。また、セデーニョ選手が98試合の出場ながらチームトップの15本塁打を放ち怪力っぷりをアピール。打率も.260と昨季より確実性が増しました。また、西野真弘選手は312打席ながら打率.300をキープ。FA権を取得するなど本人の中でも大きなシーズンだったと思います。
一方で、やはり山本選手の抜けた後の投手陣はなかなか厳しいものがあったようです。宮城大弥選手が最終戦で投げたものの無念の雨天コールドによりあとわずか規定に足りず、チームで規定投球回到達者は0。そしてやはりローテの枚数も足りておらず、先述した3人に加えローテを守ったのは田嶋大樹選手のみ。ここに山下舜平太選手や東晃平選手らが1年間ずっと入ってきてくれるとオリックスはもう少し楽に戦うことができたでしょう。
打力不足も否めません。チームで50打点以上を挙げた選手も、20本以上の本塁打を放った選手もおらず、得点不足にあえいだ今季のオリックス。紅林弘太郎選手が攻撃もできるショートとしてもう一皮剥けてほしいですね。
日本ハム 3位→2位
Aクラス入りはするだろうと見ていた日本ハムは、筆者の予想も超えて2位でフィニッシュ。まさに新庄監督3年目の集大成を見た、というようなシーズンでした。
ソフトバンクとオリックスには勝率5割、それ以外の3球団には勝ち越してシーズンを完走した日本ハムは、これまで新庄監督が手塩にかけて育ててきた新庄チルドレンが大活躍しました。
オフにオリックスから山﨑福也選手を獲得、投手陣の柱として据えると、それに煽られたのか生え抜きの伊藤大海選手が176回3分の1を消化するイニングイーターぶりを発揮。加藤貴之選手と3人で2桁トリオを結成しました。さらには金村尚真選手も先発と中継ぎ両方を務め、7勝6敗6ホールドという成績。来季は先発でのシーズン完走を期待したいですね。
中継ぎではセットアッパーの河野竜生選手、クローザーの田中正義選手が50試合登板をクリア。河野選手は33ホールドを挙げ、田中選手も不調の時期はありつつ20セーブを記録しました。そして、田中選手が不調の際は柳川大晟選手が台頭。防御率4.09ながら8セーブを挙げ、ファンにベールを脱いだ姿を見せました。
野手では万波中正選手、郡司裕也選手、松本剛選手、マルティネス選手が規定に到達。万波選手は打撃成績を昨季より少し落としたものの、守備では更なる磨きがかかっており、補殺もリーグトップの11を記録。バックホームや三塁へのレーザービームでチームの危機を何度も救いました。また、規定未達の選手ではレイエス選手や水谷瞬選手が後半戦で圧倒的な存在感を発揮。爆発的な腕力とドスドス一生懸命に走る走塁が話題となりましたが、103試合の出場で368打席に立ち、25本塁打、65打点、打率.290と率も長打も残すというまさに助っ人らしい成績を残しました。水谷選手も交流戦最高打率を記録するなど、ソフトバンクの二軍から一気に一軍の大舞台へ駆け上がりました。
結果的に、今シーズン活躍した新庄チルドレンは
などなどたくさんいましたね。
一方で、若手の選手が活躍していた分中堅やベテランの選手の反骨心があまり無かったのも気になります。もちろん宮西尚生選手など年齢を重ねても最前線で踏ん張っている選手もいますが、上原健太選手や清水優心選手など、彼らはまだまだ全然やれると筆者は思っています。
若手のレギュラーを脅かし、奪い返すくらいの熱量で来季は一軍奪取を目指してほしいです。
まとめ
今回は、筆者が予想したパリーグAクラスチームの答え合わせと反省会を行いました。明日はBクラスの反省会を行うので、そちらもよければご覧ください。